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出会い・つながりがひろがる。 10回目を迎えたash Satsuma Design and Craft Fair【レポート】

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アルトネ編集部
2017/12/20
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ここからは、実際の参加店舗をいくつか紹介していきます。一緒にまちあるきを楽しむような気持ちでお読みください。

鹿児島市の繁華街 天文館エリアの照国神社近くで美味しいコーヒーを立ち飲みできると人気の「コーヒーソルジャー」。ここでは地元で活動するイラストレーターの篠崎理一郎さんと上坂本 均さんが中心となり、鹿児島のアーティストやイラストレーター9名を集めてzine販売していました。イラスト、写真、絵画、版画など作家が自身の作品を紹介するzine(小冊子)。訪れる人々は、気になるzineをひとつひとつ手にとり、普段見られない作品に見入っていました。わたしは、まちあるきで乾いた喉を潤すためにまずはカフェオレを一杯注文。それから、zineを拝見しようと近くと篠崎さんが、今回の企画の意図や参加作家をひとつひとつ紹介してくれました。その間にドリンクができ、片手にカフェオレ、もう一方の手にはzineというリラックスした雰囲気のなか、地元のアーティストやイラストレーターが県内外でどのように活動しているのかお聞きしました。異なるジャンルの作家の作品をあれこれと見ることができるのは、さながら見本市のよう。zineを見にきた人、コーヒーを飲みにきた人が交わりながら、店内はあたたかい雰囲気に包まれていました。

街行く人々が一息つくために立ち寄るオアシス的な存在のコーヒーソルジャー。全てのash参加店舗にはフラッグが掲げられ、来場者を会場から会場へと導いて行く
会期中はできるだけ会場にいたいと、来訪者と話していた篠崎さん。展示作品についてひとりひとり丁寧に説明していました

ターミナルステーションの鹿児島中央駅に隣接する商店街を抜け、住宅街のなかにポツンと出て来る白い外壁の「アトリエユニ」。シンプルだけど存在感のあるつくり手のモノや、職人の手仕事や素朴さを感じるブランドやプロダクトのモノなど長く愛用したい暮らしに寄り添う生活道具を集めて紹介するセレクトショップです。会期中にはashにあわせて、鹿児島のアクセサリー作家 YUKO HODATEさんと京都を拠点とするro-jiさんの仕事を紹介していました。店に入り、オーナーと話していると、声が聞こえたのかHODATEさんが奥から「こんにちは」と。ご自身から作品のこと、展示のことを丁寧に説明してくださいました。真鍮やシルバーなど金属の特性を活かした繊細なデザインのリングやネックレス、ピアスなどのアクセサリーがHODATEさんの作品。オーナーからは作家の紹介を、また、作家本人からは今年の新作について紹介いただきました。

作家とオーナーとの会話を通して知るモノを作る視点と、お客様に紹介する視点。ショップでモノを“売る”だけではない、作り手と売り手、人と人とのあたたかなつながりを感じました。

住宅街にあるアトリエユニ。白い壁、あたたかな明かりを灯すランプが来訪者をほっとさせる
アトリエユニで出会ったYUKO HODATEさんとオーナーの小辻さん。優しい雰囲気の二人が、来訪者をあたたかく迎えてくれる

ほかにも、様々な店舗が魅力的な作品を紹介しています。

鹿児島中央駅直結 アミュプラザ鹿児島のurban research doorsも参加し、地元でペーパーコンテナを作るSTACK CONTAINERSの作品を展示。週末にはワークショップも開催していた。スタッフさん曰く、ashを通して新しいお客様との出会いがあるとか
鹿児島中央駅から歩いて5分。1階が味わいある老舗果物屋のビルに入るセレクトショップ SOLOではイラストレーター 江夏潤一さんの作品を紹介。洋服用のハンガーに作品を挟み、ショップの商品と並べて展示するアイデアは作家自身から

アクセサリーや小物などの小作品から家具など大きいものまで趣向を凝らした展示を、今年も鹿児島県内各地で見ることができました。大切な人や自分自身への贈り物を探しながら、パンフレット片手にあちらこちらへと歩くのもあり、車で遠出してドライブを楽しむのもあり。とにかく、この時期に集中する作家たちの新作・力作を見逃す手はありません。今年も多くの来訪者を迎え、<作家>、<オーナー>、<来訪者>が自由につながる10日間となりました。そしてashはこの10年の月日を積み重ねているうちに、県外はもちろん、国外でも引き合いのある作家が生まれてきているそう。2018年も同時期に開催を予定しています。あなたも、この時期は鹿児島へ足を伸ばして、お気に入りの作家を探してみませんか。

ash Satsuma Design and Craft Fair
毎年 11月下旬〜12月初旬に鹿児島県内で開催。参加の申込や開催については随時ウェブサイトにてお知らせしています。

 

四元 朝子(よつもと・ともこ)
鹿児島市出身。株式会社ワコールアートセンター/スパイラル広報を経てアヴィニヨン大学編入。RATP(パリ地下鉄公団)デザインチーム リサーチャー、Palais de Tokyo企画制作アシスタント。帰国後、フランスダンス03広報、山口情報芸術センター(YCAM)シアター部門企画制作、スパイラル広報を担当。2013〜2017年春、かごしま文化情報センター(KCIC)の企画制作/広報チーフ。現在は地元のクリエイターやアートプロジェクトの広報活動・コーディネートを行うサンカイ・プロダクションを運営。
http://sankai-pro.com/

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