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音と旅する鉱物展

九州大学総合研究博物館コレクション

日程  2019/12/21(土) 〜 2020/01/26(日)
会場 三菱地所アルティアム
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本展メインビジュアル

海底奥深くで生成した石、宇宙から落下した隕石、数十億年前の石。鉱物をめぐる時間と空間の厚みは、膨大な情報が行き交い、目まぐるしいスピードで変化していく現代において、そのスケールを捉え直すきっかけを与えてくれているようです。
三菱地所アルティアムで開催される本展では、国内でも最大級の750万点の貴重な博物標本・資料を収蔵する九州大学総合研究博物館の中から選りすぐりの鉱物コレクション約150点を、現代アートや舞台、映像など幅広い分野で活躍する音楽家 原 摩利彦が手がけた音とともに紹介いたします。九州大学総合研究博物館の鉱物は、通常は一般公開されておらず、本展は量・質ともに充実した標本をご覧いただける貴重な機会となります。
自然や街の中で音を集める“フィールドレコーディング”の手法を取り入れる原は、同館を訪れて収集した鉱物の音や、鉱物から連想した音をもとに作曲し、本展のための音楽を制作いたしました。原によって紡ぎ出される、五線譜に書き表せない不思議な音、どこか懐かしくも新しい揺らめく音に包まれ、鉱物を眺めることは、目には見えない遠い時代や場所への想像を掻き立て、新たな鑑賞体験をもたらすことでしょう。

 

鉱物と音について考えたとき、最初に思い浮かんだのは沈黙でした。じっと動かず、何も音を発しない石。しかし石にまつわる音はたくさんあります。火打石のように石と石とをぶつけて発する音。石浜で波に引かれ、ひしめき合うように鳴る無数の丸い石たち。楽器としての石琴や石笛。化学反応を起こし溶ける微細な音。夜中にしくしくと泣くという「夜泣き石」のような言い伝えもあります。
長い年月をかけて形成された多種多様な鉱物の色や紋様、輪郭と質感を見つめているとふと我を忘れてしまうことがありますが、鉱物が内包している時間の中に意識が入り込んでいるのでしょうか。波音など自然の音や音楽を聴いているときも同じような感覚になることがあります。
音と鉱物を空間の中に配置することで標本という枠組みを越えて、新しい鉱物との出会い、感じられ方ができましたら幸いです。

原 摩利彦

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