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気取らない 小鹿田焼 は、
自然体の暮らしによく似合う。

 世界的な陶芸家バーナード・リーチ(1887~1979)が称賛した小鹿田焼は、300年以上前に大分県日田市の山あいで生まれた民陶です。身近にある山の土と谷川の水を使い、土作りから焼成まで全ての工程が手作業。
 開窯時からの流れをくむ9軒の窯元が、一子相伝でその技を受け継いでいます。

Story 01

What’s ONTAYAKI

土も水も、まきもわらも、
地元のもの、自然のもの

写真左:静かな山あいの集落に約50基の唐臼が点在。その独特の音は
「残したい日本の音風景100選」に選定された。
写真右:唐臼は約2週間、土を砕き続ける

土作りは手作業で約1カ月

 古来、神の山として信仰された霊山、英彦山南麓の深い緑の中に、小鹿田焼の里はあります。
 里山のあちこちから「どっすん」と響いてくるのは唐臼の音。引き込んだ川の水の力を利用し、ししおどしの要領で、山から掘り出した原土を砕いているのです。

 約2週間、唐臼で打ち続け、さらさらの粉末にした土は、水槽に移されます。攪拌(かくはん)してごみや石を取り除く「水簸(すいひ)」を繰り返し、土が水槽一杯になったら「おろ」と呼ばれる水抜き台へ。ここで水分を抜いた後、さらに乾燥窯に入れたりして成形できる硬さになるまで置きます。
 機械を使わず、手作業で約1カ月。滑らかで粘りのある土に成熟していきます。

300年以上、家族で支えてきた

 各窯元は、登り窯にくべるまきを用意し、釉薬(ゆうやく)も作ります。土も、まきも、釉薬作りに使う長石やわらも、地元のもの、自然からいただいたものです。「近くの山から原土を掘り出すのは9軒の窯元の共同作業ですが、それを取り分けた後の土作りは各窯元の主に女性の役割。釉掛けも女性ですね。土練りなどの力仕事は男性です」とは小袋窯の小袋道明さん。全てが手作業という、多くの時間と手間を要する工程が300年以上も変わらず守られているのは、家族が労働に参加し、支えてきたからなのでしょう。

ろくろは2台。それが一子相伝

 親から子へ、一子相伝で受け継がれてきた小鹿田焼の伝統的製作技法は、国の重要無形文化財に指定されています。高台の形や模様の入れ方など、窯元ごとに特徴がありますが、「親子ではあまり違いがないですね」と坂本窯の坂本庸一さん。父と子が並んでろくろに向かうため、おのずと似てくるのでしょう。
 生活様式の変化に伴い、近年はつぼなどの大物はあまり作られなくなりました。しかし庸一さんは「大きな物も少しずつ作っていきたい。学んでおかなければ、絶えてしまいますから」。2台並んだろくろに、一子相伝の重みを感じます。

火入れを前に、登り窯に皿を運び入れる小袋道明さん。「まきを運び、火を入れるのは男性の役割。約40時間、火を絶やしません」

並んで作業する坂本義孝さん(左)、庸一さん(右)親子。どの窯元も2台のろくろが並ぶという。

300年以上、家族で支えてきた

 各窯元は、登り窯にくべるまきを用意し、釉薬(ゆうやく)も作ります。土も、まきも、釉薬作りに使う長石やわらも、地元のもの、自然からいただいたものです。「近くの山から原土を掘り出すのは9軒の窯元の共同作業ですが、それを取り分けた後の土作りは各窯元の主に女性の役割。釉掛けも女性ですね。土練りなどの力仕事は男性です」とは小袋窯の小袋道明さん。全てが手作業という、多くの時間と手間を要する工程が300年以上も変わらず守られているのは、家族が労働に参加し、支えてきたからなのでしょう。

火入れを前に、登り窯に皿を運び入れる小袋道明さん。「まきを運び、火を入れるのは男性の役割。約40時間、火を絶やしません」

ろくろは2台。それが一子相伝

 親から子へ、一子相伝で受け継がれてきた小鹿田焼の伝統的製作技法は、国の重要無形文化財に指定されています。高台の形や模様の入れ方など、窯元ごとに特徴がありますが、「親子ではあまり違いがないですね」と坂本窯の坂本庸一さん。父と子が並んでろくろに向かうため、おのずと似てくるのでしょう。
 生活様式の変化に伴い、近年はつぼなどの大物はあまり作られなくなりました。しかし庸一さんは「大きな物も少しずつ作っていきたい。学んでおかなければ、絶えてしまいますから」。2台並んだろくろに、一子相伝の重みを感じます。

並んで作業する坂本義孝さん(左)、庸一さん(右)親子。どの窯元も2台のろくろが並ぶという。

Story 01

The charm of ONTAYAKI

「電気がなくても作れる」。
器に宿る生きる力

写真左:「ちょいちょいとね、指描きもしますよ」と柳瀬春夫さん。
手に持っているのは刷毛目
写真右:飛び鉋を施した皿。ろくろを回しながらカンナの刃先を当てることで、表面が飛び飛びに削り取られる

小鹿田の土に合った装飾模様

 小鹿田焼の特徴といえばリズミカルに刻まれた幾何学模様です。これは「飛び鉋」(とびかんな)や「刷毛目」(はけめ)といった伝統的装飾技法によるもの。ろくろを回しながらカンナや刷毛を当てていくため、一つとして同じ模様にはなりません。
 柳瀬窯の柳瀬春夫さんは「ここの土に合った装飾技法です。土の色が黒いので、くっきりした模様が出やすいのです」と説明してくれました。

気取らない美しさと力強さ

 ぽてっとした厚みの小鹿田焼には、気取らない美しさがあります。手に取ると意外に軽く、土のぬくもりと力強さが伝わってきます。坂本庸一さんの父、義孝さんが「電気がなくても小鹿田焼は作れる」と笑って話してくれましたが、足で蹴ってろくろを回し、手製の道具で模様をつけ、まきを燃やす登り窯で焼成しますから、確かに電気は不要です。そんな〝自然のままに生きていける強さ〟みたいなものが、小鹿田焼の器にも宿っているかもしれません。

写真左:土を均一にし、空気を抜く「土練り」も機械を使わない
(坂本義孝さん)

Story 01

Good point of ONTAYAKI

料理を選ばず、
盛るだけでごちそう感アップ

普段使いにちょうどいい

 適度な厚みがあって重すぎず、扱いやすい小鹿田焼は、普段使いにちょうどいい器です。和のテイストが強く主張するかと思いきや、洋食でも中華でもエスニックでも、料理を選ばないところも使いやすい。器そのものの力強さが料理を引き立てるのか、無造作に盛るだけでごちそう感がアップします。

 7~9寸の平皿を求める人が多いというのも、なるほど納得です。パスタによし、煮魚によし、少し深さがあるのでソースや煮汁がこぼれにくいのもうれしいポイント。最初の1枚ならこのサイズで決まりでしょう。乳白色の皿は優しく明るい色合いで、フレンチトーストやパンケーキを載せれば、休日の朝にぴったり。ぷっくりとした形のカフェオレボウルに、サラダやフルーツを入れるのもおしゃれです。

手に入れたい、頼れる尺皿

 次に手に入れるなら、尺皿です。
 何でも受け止めてくれる、頼れる存在。料理本にあるように美しく盛り付けなくても、すてきなおもてなし料理に見えてしまうのが不思議です。
 魚のアラ炊きや野菜の煮物などの和食がはまるのは間違いありませんが、切っただけのパンやチーズ、漬物、スイーツやフルーツを載せても、ぴたりと決まります。

 華やかではないけれど、素朴な魅力があるアースカラーの小鹿田焼は、自然体の暮らしに似合います。
飾らず、シンプル。肩の力を抜いてほっとしたいときに、寄り添ってくれる器たちです。

普段使いにちょうどいい

 適度な厚みがあって重すぎず、扱いやすい小鹿田焼は、普段使いにちょうどいい器です。和のテイストが強く主張するかと思いきや、洋食でも中華でもエスニックでも、料理を選ばないところも使いやすい。器そのものの力強さが料理を引き立てるのか、無造作に盛るだけでごちそう感がアップします。

 7~9寸の平皿を求める人が多いというのも、なるほど納得です。パスタによし、煮魚によし、少し深さがあるのでソースや煮汁がこぼれにくいのもうれしいポイント。最初の1枚ならこのサイズで決まりでしょう。乳白色の皿は優しく明るい色合いで、フレンチトーストやパンケーキを載せれば、休日の朝にぴったり。ぷっくりとした形のカフェオレボウルに、サラダやフルーツを入れるのもおしゃれです。

手に入れたい、頼れる尺皿

 次に手に入れるなら、尺皿です。
 何でも受け止めてくれる、頼れる存在。料理本にあるように美しく盛り付けなくても、すてきなおもてなし料理に見えてしまうのが不思議です。
 魚のアラ炊きや野菜の煮物などの和食がはまるのは間違いありませんが、切っただけのパンやチーズ、漬物、スイーツやフルーツを載せても、ぴたりと決まります。

 華やかではないけれど、素朴な魅力があるアースカラーの小鹿田焼は、自然体の暮らしに似合います。
飾らず、シンプル。肩の力を抜いてほっとしたいときに、寄り添ってくれる器たちです。

小鹿田焼/モーニングセット

 新しい1日は、まっさらな気持ちで始めたい。そんな朝にぴったりの、温かみある乳白色の平皿とカフェオレカップのモーニングセット。

カフェオレカップ×2/7寸皿×2/角長盆×2/スプーン×2

27,000円

小鹿田焼/ディナーセット

 小鹿田焼特有の「飛び鉋」「刷毛目」模様をあしらった30㎝の尺皿をメインに、“The小鹿田焼”の皿々でお届けするディナーセット。

尺皿(A:刷毛目、B:飛び鉋の2種)/片口鉢/豆皿×2/5寸皿×2/スス竹テーブルマット/竹箸×2/竹箸置き×2

¥30,000

ARTNE STORE ONLINEでは、
小鹿田焼の商品単体ごとの販売も
行っております。

九州・山口の展覧会・アート関連情報を発信するWEBマガジン 「ARTNE (アルトネ)」がお届するオンラインストアです。 このストアでは、九 州・山口で活躍するアーティスト・職人の作品を中心に、絵画から工 芸、オリジナルグッズまで様々なARTを ご紹介していきます。 ARTのあ る生活は、きっとあなたの心を豊かにしてくれるはず。 皆さまとARTと のより良い出会いが生まれますように。

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