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【レポート】九州国立博物館|タイ仏像大使に教えてもらった“見どころ”をガイドに「タイ展」鑑賞

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木下貴子
2017/05/19
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「見たい 知りたい よかタイ!」と「たいタイ」づくしの展覧会「タイ~仏の国の輝き~」の魅力をお届けするレポート第3弾。タイ仏像大使のいとうせいこうさんとみうらじゅんさんのトークやインタビューの際にお聞きした「タイ展」の“見どころ”を頭に叩き込み、いざ会場へ!

※レポート第1弾第2弾はこちら

 

「360度から見られる」「展示物との距離がめっちゃ近い」。いとうさんとみうらさんが2人揃って強調していたが、まさに会場に足を踏み入れてすぐにその言葉を実感。確かに像の背面までも見ることができ、確かに触れるほどマジマジと見ることができる。

 

目玉作品のひとつ≪ナーガ上の仏陀坐像≫は、360度から鑑賞できるだけでなく、鑑賞者の目線からもちょうどいい高さに展示。みうらさんがチェックしていたように、セキュリティのレーザーもないのでつい近づき過ぎないようにご注意を。

タイ本国でも間近で見ることができない≪ナーガ上の仏陀座像≫

背面を見入る男性の姿も。筆者も漏れなく背面までじっくり鑑賞し、ちゃっかり写真にも記録したが、これは会場に行った人の特権ゆえここではその写真は非公開。ぜひとも会場で「体験」を。

タイ本国でも背面から鑑賞することはできない

取材したこの日、会場は非常に多くの観覧者と報道陣で賑わっていたが、360度から見られる作品は、動線もなく自分の好きなタイミングで見られるのでストレス・フリーなところもよかった。

東京と九州でしか開催されない為、数多くの関係者が訪れていた

いとうさんがいくつか挙げてくれたお気に入りの作品の中の1つ≪ワット・ソラサック碑文≫。いとうさんが「よーく見るとウロコが付いていて蛇だっていうことがわかる」と言われていたが、こちらの作品もよーく見られるほどに近づける。

見どころのひとつ≪ワット・ソラサック碑文≫
側面には美しい彫刻が施されている

お2人のインタビューの際に出てきた作品の中で、筆者がどうしても見たかったのがアユタヤー県ワット・ラーチャブーラナ遺跡仏塔地下から出土されたという≪金靴≫。この作品にとりわけ興味を持ったその訳は、下写真のキャプションをどうぞお読みあれ。

※以下、いとうさん、みうらさんのインタビューより。
みうら あのポスターに載っている靴ね。こんな小さいんだもんびっくりしたよ。
いとう びっくりしたよあれ、なんなの?
みうら キットカットサイズだもん。びっくりした。赤ちゃんでも入らない。
いとう 蝉の抜け殻ぐらい。こんな小さい靴を作ったのはどういうことなんだって、今の自分たちの感覚で比較しちゃうわけ、強引に。だいたいは歴史的資料だからって評価してうやむやになっちゃうけど、なんであんなに小さく作ったんだろうって思ったら別な想像力が湧いてくるでしょ? 持ち歩きしたかったのかなとか。

 

会場ではまだ他にも見どころがたっぷり。 軽やかに歩む《仏陀遊行像》、煌びやかなるアユタヤーの出土品、いにしえの日本とタイとの交流を裏付ける貴重な資料などなど挙げればきりがないが、これだけは紹介させてほしい。《ラーマ2世王作の大扉》! 1807年に創建された第一級王室寺院の正面を飾っていたが1959年の火災で一部が焼損。その後処置が施せない状態だったのを、2013年から日タイで協力し保存修理がなされ、この度、お披露目されたのである。5.6メートルを超える大扉は、それはそれは圧巻だ。

 

大きすぎて筆者のカメラのフレームには収まらなかった……。

 

タイ仏像大使にご指南いただきながら「タイ~仏の国の輝き~」の魅力をお届けしてきたレポートも今回で最終回。最後にこの展覧会の感想を一言で表すならば……やっぱり「よかタイ!」! 会期は6月4日(日)まで。まだの方は、お見逃しなく!

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