江口寿史展
EGUCHI in ASIA
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
福岡アジア美術館
アルトネ編集部 2018/11/16 |
改修工事のため2016年9月から2年以上にわたり休館していた福岡市美術館が、2019年3月21日(木・祝)に再オープンすることが発表されました。完成披露の施設内覧会が開催され、ARTNE編集部も潜入してきました!
内覧会では、中山喜一朗副館長によるリニューアル概要説明のあと、館内をひとまわり。九州のアートファンに馴染み深い館内スポットがどう変わったか、お届けします!
△新アプローチ
福岡市美術館の入口と言えば、バリー・フラナガン《三日月と鐘の上を跳ぶ野うさぎ》が迎えてくれる1階南口、草間彌生《南瓜》が目印の2階北口をすぐに思い描けるアートファンも多いはず。
そこに新たに加わったのが、大濠公園の園路に大きく開けたアプローチ空間とエントランスです。木々で隠れていた美術館の姿が見えるようになり、まさに「ひらかれた美術館」としての新たなスタートを感じさせます。
▽カフェ
新アプローチ入口近くには大濠公園を一望できるカフェが新設されました。昼間は池の青と木々の緑のコントラストが美しく、夕方には福岡タワーと夕陽のコラボレーションも楽しめそう。さらに、展示室が閉まった後の夜7時まで営業するため、夜景まで満喫できます!
▽ミュージアムショップ
以前は2階にあったショップが1階ロビーへ。新しいエントランスの目の前がミュージアムショップとなりました。オープンに向けて、魅力的なオリジナルグッズを開発中とのこと。完成が楽しみです。
▽中庭
新しいエントランスから古美術展示室に向かう途中には、黒い石が敷き詰められた中庭が現れます。以前は大きな木が植わっていましたが、今回のリニューアルで、現代アーティスト 李禹煥(リー・ウーファン)の《関係項》と、古美術・松永コレクションの《五重塔》が並びました。古美術から近現代美術まで幅広くコレクションしている福岡市美術館ならではの空間となっています。
いよいよ展示室へ。福岡市美術館が40年かけて収集、保存してきた充実のコレクション作品を存分に堪能するため、コレクション展示室の拡充、照明や展示ケースの一新がおこなわれています。
まずは1階のコレクション展示室(古美術)です。
▽東光院仏教美術室
場所は変わらない「東光院仏教美術室」ですが、随分印象が変わりました。寺院堂内の雰囲気が演出されたこの空間には「かっこいい!」の声が飛びました。
▽古美術企画展示室、松永記念館室
1階奥の企画展示室では、展示ケース照明の色があたたかなオレンジ色の光からシャープな青白い光まで、様々に変えられることを実演してもらい、「おぉー」と感嘆の声があがっていました。
電力王といわれた故・松永安左エ門のコレクションである茶道具や古美術品を展示する松永記念館室も、高い透過率のガラスや照明でパワーアップしています。
次に2階へ。福岡市美術館の建物自体も前川國男設計による作品の一つと捉え、継承するための工夫が凝らされた今回の改修工事。階段の風景は以前とほとんど変わらないように見えますが、前川建築らしさが残る照明器具はそのまま引継ぎ、中身はLED照明に変えられているそうです。
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