NTT西日本スペシャル おいでよ!絵本ミュージアム2019
2019/07/18(木) 〜 2019/08/18(日)
09:30 〜 17:30
福岡アジア美術館
アルトネ編集部 2019/08/14 |
今年で13回目を迎えた夏休みの人気企画、福岡アジア美術館「NTT西日本スペシャル 絵本ミュージアム2019」が開催中です。ARTNEでも毎年その様子をご紹介していますが、家族連れだけが楽しめる場所だと思っていませんか?大人の皆さん、絵本ミュージアムには幅広い年齢層の方に響く魅力がいっぱいあるので敬遠するのはもったいないですよ!今回は3つのポイントからその魅力をご紹介いたします。
その1 トラフ建築設計事務所による会場デザイン
絵本ミュージアム2019は、国内外で活躍するトラフ建築設計事務所が会場デザインを手がけています。まず、木目が生かされた今までにないデザインの入り口が来場者を迎えてくれます。
会場は開放的で全体が見渡せるようなつくりになっています。エリック・カール『はらぺこあおむし』のオブジェの背後に中村至男『どっとこ どうぶつえん』の動物たちが見えるなど、異なる絵本作家の作品を区切ってしまうのではなく、ゆるやかに繋いでいることがわかります。
また、会場内の本棚、テーブル、ベンチなどが段ボールでできていて、木や段ボールといったナチュラルな素材を使っているので、いわゆる子どもっぽさは全く感じず、落ち着いた雰囲気の中で大人もゆったりと過ごすことができますよ。
さまざまな作品で楽しませつつ、素材や空間構成で統一感を感じることができ、リラックスして絵本の世界を満喫することができるのです。
その2 長年愛されているロングセラー絵本
毎年たくさんの新しい絵本が出版されていますが、絵本ミュージアムではロングセラー絵本にも必ず光が当てられています。
今年の絵本ミュージアムでは、エリック・カール特集のほか、作:谷川俊太郎・絵:元永定正『もこ もこもこ』や、ピーター・スピア『雨、あめ』がロングセラー作品と言えるでしょう。どちらも、インタラクティブ作品の制作をベースに領域を横断しながら活動するプラプラックスとのコラボレーションで能動的に楽しめる作品が展示されています。
大人の皆さんも体験しやすいのは『雨、あめ』。雨の日の様子が絵だけで紡がれ、詩的で美しい世界が広がる絵本です。この世界を体感できるのが真っ白な水たまり。
中に入るとまるで水たまりに飛び込んだかのように、水紋が広がります。映像とスクリーンなのかな?とつい頭で考えてしまう大人の皆さん、半分アタリ、半分ハズレです。見上げると天井には本物の水が!水たまりの領域に入ると、本物の水が落ちて波紋が広がり、その影が床の白いスクリーンに投影されているのです。『雨、あめ』の世界に寄り添う美しい水紋をお楽しみください。
その3 併設ショップの魅力
ついつい財布の紐がゆるんでしまう併設ショップも注目です。今回取り上げられている絵本作家さんの作品をはじめ、赤ちゃん絵本から大人も楽しめる絵本まで本当に多彩な絵本が迎えてくれます。
Tシャツやステーショナリーなど本屋さんではあまり見かけないグッズもつい手が伸びてしまいます。また、今回はトラフ建築設計事務所が手がけた商品も取り扱われています。中でも、きくちちきコラボレーション版「空気の器」は今回オリジナルで作られたもので、大注目のグッズです。
「NTT西日本スペシャル おいでよ!絵本ミュージアム」はいよいよ8月18日まで!開館時間は9:30〜17:30。お急ぎください!
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