光と闇を見つめて　炭鉱と美術　國盛麻衣佳＜６＞【連載】人工的な「母なる大地」　原風景が培う造形感覚　野見山暁治　 ※西日本新聞me有料会員限定記事

　「母なる大地」と聞くと、どんな風景を思い浮かべるだろう。美しい自然と、生命の豊かなイメージではないだろうか。しかし、画家の野見山暁治（1920～）にとっては、荒涼として黒々しい人工的な炭鉱町の風景であった。花や木々などの色彩が失われた原風景は、彼に独特の色彩感覚を与え、人工的に形成された産業都市は....

（＝残り1098文字、3月29日付西日本新聞朝刊に掲載）

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