NTT西日本スペシャル
おうちで絵本ミュージアム
2020/08/14(金) 〜 2021/03/31(水)
2020/09/17 |
2007年から毎年夏休み期間に開かれてきた「NTT西日本スペシャル おいでよ!絵本ミュージアム」。今年は、新型コロナウイルス感染拡大を受け、「おうちで!絵本ミュージアム」と銘打ち初のオンライン展覧会として開催中だ。絵本の世界を再現した展示などを通してその魅力を伝えたい―。この理念を大切にしつつ、人々が広くつながるネットの世界で新たなチャレンジに取り組んだ担当者に、工夫や苦心、オンラインに見いだした可能性を聞いた。
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「触れる」を大切に 創作意欲をかき立てて
企画・ディレクション担当 近森基さん
昨年は物語に登場する不思議な生き物を映す布のトンネルなど、三つのインスタレーションを担当しました。オンライン開催が決まると、私から「おうち」をテーマにと提案しました。絵本は「おうち」でも読めますから相性はいい。
展示品に触れられるのが絵本ミュージアムの魅力の一つ。今回も「触れる」作業を大切にしました。スマートフォン画面に指で絵を描くなど、創作意欲をかき立てられるコンテンツがそろっています。
いろんな職業の人がいちおしの絵本を紹介する「わたしのおすすめ『おうち』絵本」のコーナーでは、私も「きりのなかのサーカス」(フレーベル館)を推薦しています。
この本との出会いは中学時代。厚さわずか1センチの本の中に奥行きのある世界が広がっています。著者ブルーノ・ムナーリは、デザイナーとしても活躍した人です。メディアアートの世界で仕事をする私が原点に立ち返れる本でもあります。オンラインでもぜひ、絵本との出会いを大切にしてほしいと思います。(藤村玲子)
=(9月11日付西日本新聞朝刊に掲載)=
ちかもり・もとし
メディアアーティスト。1971年東京都生まれ。
積み木や絵本など、子どもの遊びをモチーフにしたメディアアート作品を国内外で発表。2004年「プラプラックス」設立、同社取締役。大学との共同研究や商業施設の演出も手掛ける。
NTT西日本スペシャル おうちで!絵本ミュージアム2020
特設サイトを来年3月末まで公開。
自作して楽しめるコンテンツや、お薦め絵本の他、アナウンサーによるオンラインの読み聞かせを配信。
西日本新聞イベントサービス=092(711)5491(平日午前10時~午後5時)
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