特別展　九州の国宝　きゅーはくのたから

　九州国立博物館は、平成17年(2005）10月16日に開館しました。いにしえより東アジアにおける要地として、各時代・各地域において国内外との交流を行ってきた九州・沖縄には、地域の特性を豊かに示す歴史的文化遺産が数多く伝えられております。九州国立博物館でも、開館以来各地域のご協力を賜りながら展示紹介を行い、同時に積極的な文化財の収集と公開に努めてきました。文化交流の舞台となった九州で「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」というコンセプトのもと、文化交流を活動のテーマにすえ、独自の取り組みを行ってきました。 
　20周年の節目にあたる本記念特別展は、記念事業にふさわしく九州地域と九州国立博物館（きゅーはく）の「宝」に光を当てます。まず、九州・沖縄にゆかりのある国宝を選りすぐりご紹介いたします。次に、九博がこの20年で収集した18,000件余りのコレクションの中から代表的な作品を取り上げるとともに、作品の性格や特徴に応じた多彩な見せ方や、作品の魅力を多面的に掘り起こすツールの活用などによって、驚きやワクワク感をともなう新しい時代の展示を試みます。

※一部作品を前期（7／5～8／3）・後期（8／5～8／31）で展示替えを行います。