九州、山口エリアの展覧会情報&
アートカルチャーWEBマガジン

ARTNE ›  EVENT ›  没後25年 曽宮一念展 

特別企画展 鹿児島市制130周年記念

没後25年 曽宮一念展 

溶岩と噴煙を愛した色彩の画家

日程  2019/10/03(木) 〜 2019/11/10(日)
会場 鹿児島市立美術館
LINE はてなブックマーク facebook Twitter
《南岳爆発》 1961年 鹿児島市立美術館蔵

曽宮一念は各地を旅して日本の自然美を描いた洋画家です。大胆かつ緻密に練り上げられた構図の中に、夕日や雲がもたらす自然の情趣を巧みに取り入れ、鮮やかな色彩と奔放な筆遣いによる躍動的な風景画を描きました。緑内障のため1971年に失明し惜しまれながら絵筆を置いた後は、1994年に101歳で他界するまで短歌や随筆など文筆活動に専念したことでも知られています。

1893年に東京日本橋に生まれた曽宮は、少年期から水彩画に親しみ、1911年に東京美術学校西洋画科に入学。在学中は藤島武二から薫陶を受け、画家の登竜門とされた光風会展、文展に入選。青年期に同時代の気鋭の洋画家・中村彝(つね)や佐伯祐三と親交を結びました。卒業後は、1925年に第12回二科展で樗牛賞を受賞し、二科会、独立美術協会、国画会を中心に活動しました。

戦後、静岡を拠点にモチーフとなる風景を全国に求めた曽宮は、1949年に初めて鹿児島を訪れた際、桜島の溶岩や噴煙の多様な形に魅せられ、以後十数年にわたり毎年のように鹿児島へスケッチ旅行に訪れました。「桜島渡航百回」を自称するほど熱心であった取材の成果は多数の桜島作品へと結実し、文筆業においても1958年に随筆『海辺の熔岩』で日本エッセイストクラブ賞を受賞しました。表情豊かな桜島は、曽宮の後半生における重要なモチーフの一つであったと言えます。

鹿児島市立美術館で開催される「没後25年 曽宮一念展 溶岩と噴煙を愛した色彩の画家」では、曽宮と鹿児島との関わりを中心に初期から晩年までの業績が、油彩、水彩・素描、書、陶板など100点を超える作品・資料を通じて紹介されます。風景と向き合った画家の真摯なまなざしと色あせぬ色彩、失明後も精力的な活動を続けた人間的魅力をご堪能ください。

会場は、鹿児島市立美術館 一般展示室(1・2)、企画展示室。

他の展覧会・イベントを見る

おすすめイベント

RECOMMENDED EVENT
Thumb mini bd59c9366d
終了間近

深堀隆介展「金魚鉢、地球鉢」

2021/03/12(金) 〜 2021/04/18(日)
長崎県美術館

Thumb mini 0193632b8d

井上絢子「So Close,Yet So Far Away」

2021/04/03(土) 〜 2021/04/25(日)
EUREKA/エウレカ

Thumb mini c8478f99ed

収蔵作品展
40年目のバトン
―人とエピソードから振り返る―

2021/03/16(火) 〜 2021/05/05(水)
都城市立美術館

Thumb mini 809a9eed05

魂の旅 遠藤彰子展
~巨大画に広がる一大叙事詩~

2021/03/26(金) 〜 2021/05/05(水)
鹿児島市立美術館

Thumb mini 0bdcbc4ee0

企画展
県内遺跡発掘速報展
~こぎゃんとが出た!復興への足跡~

2021/02/06(土) 〜 2021/05/09(日)
熊本県立装飾古墳館

他の展覧会・イベントを見る

おすすめ記事

RECOMMENDED ARTICLE
Thumb mini 1e87d2fa7a
レポート

世界のミイラが一堂に! 福岡市博物館で「ミイラ 『永遠の命』を求めて」が開幕【レポート】

Thumb mini 55426c969b
コラム

田川市美 阿部平臣展 みどころ【コラム】

Thumb mini e0eb2e9504
連載記事

【連載】山出淳也 アート、まちに出る 38

Thumb mini 5193bcf8af
ニュース

【世界的人気コミック『東京喰種』シリーズの漫画家・石田スイ初の大規模展覧会が開催中!/週末おすすめ】4月17日(土)~18日(日)

Noimage
連載記事

光と闇を見つめて 炭鉱と美術 國盛麻衣佳<1>【連載】知られざる坑内の闇へ 素朴な版画がいざなう 千田梅二  ※西日本新聞me有料会員限定記事

今週の人気記事

WEEKLY RANKING
Thumb mini 60ca04acd6
レポート

ミイラ「永遠の命」を求めて 会場準備の舞台裏をレポート!【レポート】

Thumb mini de63af363d
インタビュー

梅佳代&川島小鳥の掛け合いにほっこり 天神で開催中のTENJIN MATSURI 梅佳代「天神さま」 川島小鳥「ピンクの光線」【インタビュー】

Thumb mini 32140902d6
ニュース

【東京で46万人を動員した「ミイラ『永遠の命』を求めて」が福岡市博物館で開幕!/週末おすすめ】4月10日(土)~11日(日)

Thumb mini 22a5133fff
コラム

【オランダのアーティスト、テオ・ヤンセンの作品展など】2021年、熊本市現代美術館の注目展覧会!

Thumb mini 5df594b110
レポート

天か地獄か、死者は10人の王に裁かれる -エンマと地蔵菩薩-【レポート】

特集記事をもっと見る