激動の幕末長州藩主　毛利敬親

天保8年（1837）、13代長州藩主となった毛利敬親（もうり・たかちか、1819-71）。その前年に3人の藩主を相次いで失い、度重なる洪水や干ばつで経済的な危機にも見舞われていた長州藩は、この若き君主に、藩の行く末を委ねることとなります。やがて、時代はペリー来航（1853）を機に、激動の幕末維新期へ。有能な人材を発掘、育成し、藩政改革を推し進めた敬親は、国事にもかかわりながら、未曾有の難局を乗り越え、明治維新に大きく貢献しました。

山口県立美術館で開催される「明治150年記念特別展　激動の幕末長州藩主　毛利敬親」では、毛利敬親の生涯と事跡を軸に、江戸から明治へといたる時代の大きな変革がご覧いただけます。200点を越える長州藩ゆかりの歴史資料と美術工芸品をとおして、当時の日本が直面した時代のうねりをご体感ください。