江口寿史展
EGUCHI in ASIA
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福岡アジア美術館
2020/07/12 |
西日本シティ銀行は、建て替え工事が始まったJR博多駅前の本店ビル(福岡市博多区)内にあった美術品を、福岡市美術館と久留米市美術館に寄託した。九州国立博物館に寄託する手続きも進んでいる。同行によると、対象はビル内で保管・展示していた約260点のうち129点。所蔵品の寄託は初めてという。期間は工事を終える2025年秋頃まで。受け入れ先の各館は展示を計画し、現代美術の重要作品や地元作家の名品を鑑賞できる貴重な機会となる。
同行は、合併前の旧福岡シティ銀行頭取だった四島司さん(15年に死去)が収集に力を入れ、豊富な美術コレクションを誇る。本店ビル解体に合わせて、各館の運営方針に合致する作品の寄託を決めた。
福岡市美は絵画や彫刻など28点を受け入れ。目玉は、20世紀を代表する英国の彫刻家ヘンリー・ムーア(1898~1986)の「ふたつのかたちによる横たわる人体 No.2」で、6月下旬から当面の間、館内で展示している。起伏に富んだ表面が荒波に削られた岸壁を思わす二つのブロンズ塊は、人の上半身と下半身を表す。眺めていると、徐々に人の姿がくっきりと浮かび上がる。
さまざまなものを包装する試みで知られるクリスト、廃品を黒く塗った彫刻を生み出すルイーズ・ニーヴェルスンら海外作家の作品の多くを受託。アサンブラージュの先駆者ジョセフ・コーネルや、アクション・ペインティングのジャクソン・ポロックは同館に収蔵品がなく、岩永悦子館長は「協議の上、活用できるものを選んだ。展示のバラエティーが豊かになる」と話す。各作品の調査を進めながら、順次公開する。
久留米市美は、野見山暁治や西島伊三雄など九州出身作家の32点を受託。豊福知徳の木彫「空Ⅰ」を入り口に設置した。九博はペルシャ陶器など69点。12~13世紀のものが多いという。寄託手続き完了を経て、展示室「遣唐使とシルクロード」での紹介を検討している。 (諏訪部真)
=7月9日付西日本新聞朝刊に掲載=
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