「浦川大志個展 スプリット・アイランド」
2026/01/06(火) 〜 2026/03/22(日)
09:30 〜 17:30
福岡市美術館
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アルトネ編集部 2026/03/05 |
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福岡を代表する若手アーティストとして、旺盛な制作活動を展開し続けている浦川大志氏(1994-)。
その画業を振り返る美術館初の個展「浦川大志個展 スプリット・アイランド」も後半に突入、開幕直後から公開制作を展開していた巨大壁画も2月27日に完成を迎え、作家の新旧入り混じる力作を一堂に展覧できる機会と注目を集めています。
福岡・宗像市出身の浦川氏が美術家を志すきっかけのひとつは、2011年の高校2年時に、福岡市美術館で「菊畑茂久馬 戦後 / 絵画」展を見、「わかりやすい芸術でないもの、ある種、野蛮な作品に出会って衝撃を受けたこと」(浦川)でもあったのだそう。
若き日の浦川氏がいかにして美術界の先人やその作品に出会い、自らの表現を見つめ直し、再構築しながら活動を展開していったのか。浦川作品の特徴のひとつともいわれるグラデーションがどのようにして生まれたのか。そして、断片化し増殖するイメージが複雑に織り重なることで、どのような絵画のイリュージョンが現出しているのか。
大型作品を目の前に、会場壁面いっぱいに展開されている絵画一つひとつをたどっていくことで、描くこと、見ることの身体性が立ち上ってくるようです。
2階展示室ロビーの横では、約2カ月間の公開制作を経て、2月27日に完成したばかりの巨大壁画作品≪スプリット・アイランド≫を見ることができます。
波打つ海景、博多べい……記憶のかなたを照らし出すような風景と、いまだ見たことのないイメージの集積が、組み合わされ、上書きされ、ひとつの絵画として統合されているモザイク状の作品。展示室とは対照的に、窓から注ぐ光に照らされることで、グラデーションの帯が光を孕み、ある壮大さを感じさせます。
「福岡という場所は大陸と列島の間でゆらぎ続けている土地だと思います。この作品では、モチーフを描くというよりも、抽象的なもの、マクロな視点で見たものを解体し、もう一度、絵画空間の中に再構築してみよう思いました。天地のないモザイク状の作品は、福岡の雑多性であったり、ゆらぎの表現とも言えるのかもしれません。」(浦川)
福岡・薬院のアートスペースIAF SHOP*では3月5日(木)から、浦川氏本人の企画による銅版画のグループ展「共版する人たち」も開催されます(3月21日まで)。福岡市美術館で開催中の個展でも紹介されている梅津庸一、梅沢和木、安藤裕美はじめ、西島大介、そして浦川自身の作品を展示販売するほか、3月14日には浦川、梅津、梅沢の3名が登壇するトークイベントも開催される予定。
各会場は自転車で20分あまりの距離。重層的に浦川大志氏の活動を見ることができるこの機会、お見逃しなく。
浦川大志個展 スプリット・アイランド
会 期:2026年1月6日(火)~3月22日(日)9:30-17:30
休館日:毎週月曜
会 場:福岡市美術館(2階コレクション展示室 近現代美術室B)
観覧料:一般200円、高大生150円、中学生以下無料
公式HPはこちら
共版する人たち
日時:2026年3月5日(木)〜3月21日(土)
水・木・金 16:00〜21:00、土・日・祝 13:00〜21:00
休廊日:月・火
料金:入場無料
場所:IAF SHOP*(福岡市中央区薬院3-7-19 2F)
〇展示関連イベント
「美術の現場はどこにあるのか?(最近の美術、前衛の不可能性、版画などについての雑談)」
登壇:浦川大志、梅津庸一、梅沢和木
日時:2026年3月14日(土)19:00〜
料金:入場無料
※会場のIAF SHOP*は25人くらいしか入れない小さなスペースです。入場制限がかかる場合もありますのでその場合はご了承ください。
公式HPはこちら
2026/01/20(火) 〜 2026/03/15(日)
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2026/01/20(火) 〜 2026/03/08(日)
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