生き生きしたキャラクターたちが奇妙で可愛い！ 福岡市美術館で「ヒグチユウコ展　CIRCUS」が開催中【レポート】

　福岡市美術館（福岡市中央区）で「ヒグチユウコ展 CIRCUS」が開催中です。画家で絵本作家のヒグチユウコさんが緻密な線で描く、猫や鳥、少女などの“ちょっと不思議ないきものたち”。可愛らしさもあり、ちょっと怖さもある独特な世界観。来場者を夢中にさせる空間をのぞいてきました。

　『ほんやのねこ』『ヒグチユウコ画集 CIRCUS』など多数の著書を出版しているヒグチユウコさん。百貨店やギャラリーでの個展実績はあるものの、美術館での大規模個展は本巡回展が初です。本展では、初期作品から最新作まで、約20年の画業で生まれた500点以上の作品を一堂に展示します。

　“サーカスへようこそ！ たくさん楽しませますよ”――そう言わんばかりに、のびのびした猫たちが迎えてくれます。

　まずは、2014年に出版されたデビュー作『ふたりのねこ』から、『ほんやのねこ』まで、絵本の原画がずらりと並びます。

　　続いて、本展のタイトルでもある“CIRCUS”をテーマにした、にぎやかな空間へ。本展描き下ろし原画のほか、ぬいぐるみ作家・今井昌代さんとの共作による立体展示作品などがお目見え。

　個性的なキャラクターたちと記念撮影ができる、写真撮影OKの部屋も登場。壁面に広がるキャラクターたちを好きな角度で撮影してみては。

　ヒグチさんの作品の魅力の一つでもある、“怖さ”が詰まった作品も集結。ハサミやドキッとする印象的な瞳など、さまざまなモチーフを散りばめて、繊細に描き上げた作品は圧巻です。あのホラーの名画を彷彿とさせる作品も。また、企業へ提供された作品など、最新の作品も並びます。

 　会場では、本展限定グッズをそろえるショップも併設。描き下ろしイラスト缶に入った、福岡会場限定の「CIRCUS 博多通りもん」（3,300円税別）などが並びます。

　ヒグチユウコワールドが存分に体感できる「ヒグチユウコ展 CIRCUS」。この機会をお見逃しなく。