江口寿史展
EGUCHI in ASIA
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福岡アジア美術館
秋吉真由美 2023/04/18 |
東京・渋谷にある⽇本唯⼀の古代エジプト専⾨美術館「古代エジプト美術館 渋⾕」のコレクションがそろう企画展「古代エジプト美術館展」が4月8日、福岡アジア美術館で始まりました。
古代エジプト美術館は、東京・渋谷に2009年に開館。古代エジプト王朝美術で日本最大のコレクションを誇り、古代エジプト遺物を1,000点以上所蔵しています。本展では、そのコレクションの中から、ミイラや木棺、ツタンカーメンの指輪など貴重な遺物約200点が展示されています。
この世は創世神によって創られ、その後、古代エジプト語で「セクメト(=力強いもの)」を意味するセクメト女神、文字や知識などの学問の守護神であるトト神、王権の守護神とされるホルス神など、数多くの神々が誕生したと考えられていた古代エジプト。空を飛べる鳥や毒を持つコブラやサソリなど、人間にない能力を持った動物を神として信仰していました。第1章「古代エジプトの神々と信仰」では、様々な神像や動物のミイラなどが並びます。
動物神の多くは、身体は人間、頭は動物という姿で表現されています。
この時代、ヘビは最も強力な守護神とされていました。神聖なコブラを表現したウラエウスを厨子や神殿の壁に装飾していたといいます。
第2章「ファラオが率いた国家」では、絶対的権力を持つファラオ(国王)を象徴する品が並びます。プトレマイオス2世フィラデルフィスの名前が刻まれた神殿の柱、神殿のレリーフは間近で見ると繊細ながらも迫力があります。
邪悪な力は目から体内へと入ると信じていた古代エジプト人。魔法の結界の役割として、男女問わずに目にアイラインを引いていたそうです。この「サソリ王のパレット」はアイラインの材料である鉱物を粉状にするために使われていました。
中央のサソリは、エジプト初期のファラオ名を表しているとのこと。
第3章「古代エジプト人の衣・食・住」では、古代エジプト人の生活を身近に感じる、生活の様子が垣間見える品々が展示されています。エジプトの乾燥した気候のおかげで墓に副葬された品が残っているそうです。
アイライナーを入れて使っていたという「コホル壺」や、豊穣や再生復活の象徴であった魚の形をした化粧用容器といった化粧道具をはじめ、家具やアクセサリーなどが並びます。
これは木製ですが、当時はアラバスターという鉱物の一種で作られたものが多かったという枕。来世に死者の頭が体から切り離されることがないようにとの役割があったそうです。
第4章は「古代エジプトの死生観―再生とミイラ」。古代エジプトでは、肉体を保存することで永遠の生命を得られると信じられてきました。ここでは、少女のミイラや人型木棺、ミイラ作りの過程で内臓を納めて使われていたカノポス容器、護符などの副葬品が展示されています。
そのほか、過去100年間において調査がほとんどされず、謎に包まれたメイドゥム(マイドゥーム)・ピラミッドの最新調査の様子も紹介しています。
また、会場ではグッズショップも併設。エジプト探検隊バージョンのペコちゃんをあしらった展覧会限定グッズなどがそろっています!
ユニークなデザインのアートキャンディで知られる「PAPABUBBLE(パパブブレ)」とコラボしたキャンディは、展覧会限定のオリジナル商品です。
文具・雑貨メーカー「ハイタイド」とのコラボグッズも登場しています。
「古代エジプト美術館展」の開催は5月28日まで。チケットは、ARTNEチケットオンライン(https://artne.jp/tickets)で販売中です。
チケットは、ARTNEチケットオンライン(https://artne.jp/tickets)で販売中!
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