江口寿史展
EGUCHI in ASIA
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福岡アジア美術館
2020/08/20 |
アニメ「ファインディング・ニモ」「トイ・ストーリー」などを手掛けたピクサーの技術を紹介する「PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス」が福岡市早良区の市博物館で開催されている。見どころを3回に分けて紹介する。
第1回はこちら
キャラ制作など8工程
ピクサーのアニメ制作はキャラクターの形を決める「モデリング」、服装など外見を決める「サーフェイス」など8工程からなり、会場でそれぞれを擬似体験できる。
1番人気はキャラクターの筋肉や関節を作る「リギング」だ。コンピューターの画面に表示された「トイ・ストーリー2」の登場キャラクター、ジェシーの表情を、レバーを操作して作り替える。
リギングを体験した福岡市早良区、会社員緒方圭史さん(33)は「眉の角度を変えるだけで、表情がまったく変わるのが面白い。ピクサーは、もっと細かい作業を積み重ねて、豊かな表情を作り上げているのだろう」と話した。
「セット&カメラ」では虫の「視界」を疑似体験できる。広角レンズのカメラで、草木を再現した模型をのぞき込むと、画面に雑草の茎が巨木のように大映しになる。ピクサーは、このセットを使って昆虫が生息する世界のイメージをつかみ、アリとバッタの戦いを描いた「バグズ・ライフ」を制作した。
キャラクターに演技を付ける「アニメーション」ではこま撮りを体験できる。ランプをずらしながら静止画を1枚ずつ撮影して、連続再生するとランプが生き物のように動いて見える。
展示を構成した米国のボストン科学博物館は「順路はないのでコーナーを行き来してほしい。実際のアニメ制作も工程を行き来して練り上げるので、その気分を味わえる」としている。(大淵龍生)
=8月19日付西日本新聞朝刊に掲載=
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