特別展「珠玉の近代絵画-「南国」を描く。」
2025/10/11(土) 〜 2025/11/24(月)
09:30 〜 17:30
福岡市美術館
| 2025/11/04 |
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船の中で身を寄せる南洋諸島の人々。ある者は足を投げ出し、ある者はぐったりと横たわり、船内にはけだるい雰囲気が漂います。工業製品の原料であるリン鉱山があるアンガウル島へと向かう途中です。
作者の赤松俊子(丸木俊、1912~2000)は、日本画家の丸木位里と結婚し、原子爆弾の惨状を主題とした「原爆の図」を描いたことで知られます。
その少し前、1940年に南洋諸島に渡りました。彼女が決意していたのは「ゴーギャンのように南の島で絵を描き続ける」こと。約3カ月間にわたって島々を巡り、現地の暮らしや文化を明るく奔放なタッチで描きました。
「アンガウル島に向かう」は、彼女の作品群の中でも異色です。日本の委任統治下にあった南洋諸島の人々に課せられていた過酷な労働の現実を、鋭く捉えています。よく見ると、登場人物の目の部分が白く塗り残されており、こちらを見つめながら「これが現実だ」と訴えかけているようです。
(福岡市美術館・忠あゆみ)
◇珠玉の近代絵画―「南国」を描く。 11月24日まで、福岡市美術館(福岡市中央区)。藤田嗣治ら明治以降の日本画家が「南国」をテーマに描いた作品を展示。
「日本画家と南国 福岡市美術館特別展より<上>天と対話できる土地」を読む
「日本画家と南国 福岡市美術館特別展より<中>花鳥に熱帯の生命力」を読む
=(10月31日付西日本新聞朝刊に掲載)=
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