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Karatsu421

はじまりは唐津から-中里家の系譜にみる唐津焼の世界展

日程  2017/04/07(金) 〜 2017/05/07(日)
会場 唐津市近代図書館 美術ホール
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 十二代中里太郎右衛門作 叩き唐津焼締壺

 

昨年、肥前窯業圏が「日本磁器のふるさと・肥前」として日本遺産に認定され、有田は日本磁器誕生の地として有田焼創業400年を迎えた。

近年、日本有数の焼き物の産地として再び注目を集めている肥前の焼き物だが、そのはじまりは唐津と言われている。日本で広く施釉陶器が焼かれるようになったのは約400年前の文禄・慶長の役後と言われているが、唐津は「唐(中国大陸)」へ向けた「津(港)」として大陸との交易が古くから行われてきたこともあり、中国や朝鮮半島からいち早く施釉陶器の技術が伝えられていた。

本展覧会では、そのような唐津焼の歴史を代々唐津藩の御用窯を勤めてきた中里家の系譜をたどりながら紹介する。中里家の陶祖である初代中里又七から現在の十四代中里太郎右衛門の作品まで、過去と現在、時代の中で移り変わってきた唐津焼を実際に見て、その魅力を感じて欲しい。

中里家が唐津焼に携わるようになったのは、初代中里又七が慶長元年(1596年)、伊万里市大川町に田代窯を開窯したのが始まりとされ、今年で421年目を迎える。その後、椎の峯に窯を移し唐津藩の御用窯師を務めるようになる。四代中里太郎右衛門のときに唐津市坊主町に新たな御用窯が築かれ、坊主町御用窯で焼かれたものは当時の藩主の名をとり「土井唐津」と称されている。唐人町で焼かれたものは将軍家や高家などへの献上品とされたため「献上唐津」と称される。廃藩後、唐人町御茶盌窯は中里家によって引き継がれ、十一代中里天祐らによって大正13年まで使用された。その後窯は中里無庵(十二代太郎右衛門)、中里逢庵(十三代太郎右衛門)によって受け継がれ、現在は十四代太郎右衛門が築いた3基の登り窯によって窯の火は守り続けられている。

今回の展示で、唐津市所蔵の中里重利作品も初披露される。

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