江口寿史展
EGUCHI in ASIA
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
福岡アジア美術館
日程
2018/10/06(土) 〜 2018/11/25(日)
会場 福岡県立美術館 |
鹿児島寿蔵(1898-1982)は、福岡市の生まれで、博多人形を勉強したのちに独自の技術である紙塑(しそ)を生み出し、1961年にそのわざで重要無形文化財、いわゆる人間国宝に認定されました。一方でアララギ派の歌人としても活躍し、宮中歌会始(きゅうちゅううたかいはじめ)では何度も選者を務めています。万葉集の世界や海洋の壮大なロマンに魅せられた鹿児島は、小さく愛らしい人形にその想いを込め続けました。その鹿児島寿蔵作品の一大コレクションが、昨年度、福岡県立美術館に寄贈されました。寄贈者は、鹿児島の短歌の弟子であり産婦人科医であった故・中村泰助氏の夫人・光子氏。夫妻の名前を一字ずつ冠した「泰光(たいこう)コレクション」からは、泰助氏の小さな命を慈しむ思いや、短歌の師であり親しく交友した鹿児島へのまなざしが感じられます。ご寄贈を記念して、福岡県立美術館既収蔵品とともに約80点の作品から、鹿児島寿蔵の芸術が紹介されています。
また、鹿児島と同じく、わざをきわめた福岡県の重要無形文化財が特集されており、献上博多織の小川善三郎・小川規三郎、小石原焼の福島善三、団体認定の久留米絣から森山虎雄(初代・二代)・松枝玉記・松枝哲哉の作品、前後期で約20点をあわせて観覧することができます。
会場は福岡県立美術館4階展示室。
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