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いったいどんな展示? 話題の「スケスケ展」企画者KOO-KIの白川さんに聞いてみた!【インタビュー】

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浅野 佳子
2018/08/08
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ただいま福岡市科学館で開催中の「スケスケ展―スケると見える仕組みの世界ー」。インパクト大なネーミングに、気になっていた人も多いのでは? 今回、企画を担当したKOO-KIの白川さんにお話をうかがいました。KOO-KIは福岡を拠点にグローバルに活躍するクリエイティブスタジオ。会場内の随所にみられるクリエーションの秘密も聞いてきました。

ーまず「スケスケ展」というユニークなネーミングの由来を教えてください。

白川:今回の「スケスケ展」は、①にんげんスケスケ ②どうぶつスケスケ ③アクアスケスケ ④くらしスケスケ ⑤いろいろスケスケ ⑥スケスケスケッチ の6エリアからなっています。いわば「いろんなモノの中をのぞいてみよう」というのがコンセプトなのですが、それを「中身をのぞいて知ろう展」なんてネーミングでは、まったく興味が湧かない。わたしたちKOO-KIは、エンターテイメントを是とする会社なので、「どうみんなを振り向かせるか?」を考えて出てきたキーワードが「スケスケ」だったのです。「スケスケ」と聞くと、ちょっとエッチな感じを想像する人もいるでしょう? ところが実際の展示を見てみると…というギャップも狙いました。
また最後にお話しますが、「この展示を見終わった時に、どんな感覚になっているほしいか?」というのをしっかり考えて企画しました。

ーなるほど。では、展示の一部をピックアップして教えてください。最初の①にんげんスケスケコーナーの大きなスクリーンには、自分と同じ動きをするスケスケ人間が映りますね。

白川:まず、いちばん近い「自分」が透ける体験から、ぐっと展示に入り込んでもらいたいという趣向です。実際に会場で見てください。子どもたちが熱中しているでしょう。スクリーン前のカメラセンサーが人間の動きを認識して、それとCGを組み合わせるというのは、そんなに難しい仕組みではないのですが、「自分がスケて見える!」というインパクトで心を掴んでいます。
 

スケスケ人間が自分と同じ動きをするので、大興奮!


 次の②どうぶつスケスケでは、本物の骨格標本が透けるように、動物の動画を作りました。ここでは動物の外形と骨との関係性が直感的にわかるようになっています。例えば、ゾウの鼻に骨がないということに驚く人も多いのではないでしょうか?
骨格標本は九州大学総合研究博物館に所蔵されているものです。今回、九大の先生や福岡市科学館のスタッフの方の知見と、デジタルの技術を組み合わせて制作していることも、面白い点です。例えば、ネコ科の動物は歩いているときにはツメを隠して歩くという指摘を受け、いざグッと地面を踏みしめる時だけツメが出る映像になっているんですよ。そのような点にもご注目ください。

どうぶつスケスケはクイズ形式。骨を見て、何の動物かを当てます。


 ーくらしスケスケでは、車やピアノ、自動販売機など、暮らしで身近にある製品がスケスケになっています。

白川:生き物だけではなく、プロダクトの中身も紹介したいと思いました。このように多岐にわたるものを横断できるのが、「スケスケ」というコンセプトのおもしろいところです。例えば、このピアノ。ピアノを習ったことのある人、弾いたことのある人は大勢いても、中身を見たことがある人は少ないはず。ペダルを踏むと音が小さくなることを知っていても、その仕組みは知りませんよね? 実はハンマーと弦の間にフェルトが下りてきて、小さな音になるのです。
僕は、ピアノの中で起こっていることを知ると、次に弾く時に演奏が少し変わるんじゃないかと考えているんです。いま便利な製品を「使う」ことにはみんな長けていますが、その仕組みを知る機会はなかなかありません。中身を知ることで、新たなものを生み出すことに繋がるきっかけになればいいなと思っています。
 

ピアノの仕組みを実際に説明してくれる白川さん。


 ーそして最後のコーナーが、⑥スケスケスケッチ。アウトラインだけが描かれたイラストに、来場者が自由に絵を描いたり色を塗ったりしています。

白川:まさにここが、僕がさきほど言っていた「こんな気分になってほしい」というのが体現されている場所です。「スケスケ展」のプロセスを楽しんで経験した人でなければ描かないであろう、ユニークな絵がたくさんあることにお気づきだと思います。「いろんなものの中身がどうなっているんだろう?」という思考をしているからこそ、生まれた絵です。
 

会場に展示してある絵の一部。おもしろい発想の絵がたくさん!


 僕たちKOO-KIは、"絶対にオモシロイモノしか作らない"を掲げるクリエイティブスタジオです。今の時代、映像と身体的な体験を組み合わせると、よりおもしろいものが作れるんじゃないか?という考えのもと企画したのが、今回の展示です。「スケスケ」なんて言ってふざけていると思われるかもしれませんが、僕たちは科学の本質に触れることができるよう、楽しく真面目に取り組みました。ぜひみなさんにも「スケスケ」の世界を体感してください。

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