
第35回九州産業大学美術館所蔵品+展 「巴里、ルオー、ザッキン。」関連イベント
アート・トーク「モンパルナスのエコール・ド・パリ」
2025/04/25(金)
九州産業大学15号館101教室
アルトネ編集部 2025/04/23 |
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「創造交差点」をコンセプトに、訪れる人々をワクワク・ドキドキさせる場所づくりをうたう「ONE FUKUOKA BLDG.」(略称:ワンビル)が、2025年4月24日(木)、いよいよオープンします。
新しいビジネスと文化が生まれる場を目指すワンビルが、「新しい発見」を促し、私たちを刺激するものとして重要視するのがアートの存在です。30名の参加アーティストによる124点。オープン前の現在、そのすべては公開されていませんが、本日はその一部を紹介します。
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この場を訪れ、まず真っ先に目に飛び込むのは、北西側広場のニコライ・バーグマン氏《Future Bloom》と南西側広場のレアンドロ・エルリッヒ氏《Pixel Tree》ではないでしょうか。植物の緑、人工物の緑とその種の違いはあれど、いずれも建築物とグリーン色のコントラストが引き立つパブリックアートです。
オープン前の基調講演に登壇されたレアンドロ・エルリッヒ氏。
「文化・ビジネス・アート…。ここワンビルでは、ありとあらゆることが起こる場所であってほしい。色んな人が楽しんで、出会って、様々な関わりが可能となる場所であってほしい。」と笑顔でメッセージを送ってくれました。
ビルの中に入り、地下2階から地上4階へ行く先々を案内してくれるのは、エレベーター横の壁面に、様々な生き物を展開する鹿児島睦氏《Mi volas paroli》。
アクティブな大人の感性を刺激するショップが立ち並ぶ2階を飾るのは、2024年「第2回福岡アートアワード」で大賞となる市長賞を受賞、親密で繊細な美しい作品を手掛けるソー・ソーエン氏《tieCOM_2501》。
書籍、雑貨、アウトド等、ライフスタイルを彩るアイテムが並ぶ4階にはToyameg氏《TENJIN MOSAIC》と大西康明氏《境の石 天神》がエリアを近くして展開されています。
天神の交差点で繰り広げられる出会いが描かれたポップなイラストと、河原の石を銅箔で型どったピースが天井を舞うインスタレーション。対照的なコンビネーションが、この場ならではのリズムを生み出しています。
4階までの商業エリアを抜け、5階6階をつなぐエレベーター横の空間に展開されるのは、鈴木康広氏《空気の人》。
作品を見たまんまのシンプルなタイトルのこの作品は、地球上にあまねく存在する空気を擬人化したもの。ふわりと宙に浮かぶその姿を目にし、あるのに見えていなかったことの存在に気づかされます。
開放的な空間が拡がる6階のロビーを彩るのは、大小島真木氏《「鯨の目」シリーズ 海の血/Blood of the sea・シラ:白の森》とクニト氏《焼成隕石- Ring Nebula-》。
科学調査船タラ号太平洋プロジェクトに参加した大小島氏は、シロクジラの死体が様々な生物に食べられていたところを目にし、「生と死が循環する‟生命のスープ”のよう」とこの作品を産み出したそうです。
焼き物づくりを営む家に生まれたというクニト氏の作品は、着想のスケールも壮大です。
(問)もし宇宙から粘土を放ったら?――大気圏突入時の温度で「焼き物」となり、ダイナミックな色、かたちが生まれるのではないかという答え(想像)が作品化されています。
同じ6階、ホール前の壁面を飾るのは、Kishiro Sumita氏《Behind the street》。グリッドの中をひた走るカラフルな線。その連続を画面いっぱいに縦断する黒の一筆が印象的です。
先のトークイベントで、レアンドロ・エルリッヒ氏は「今回の取り組みはまだ起爆剤。これからもっと刺激的なことが起こる。」と語られていました。
そんなエネルギーに満ち溢れたワンビル。ワンビルを中核として福岡のこれからの発展に要注目です。
2025/04/25(金)
九州産業大学15号館101教室
2025/04/05(土) 〜 2025/04/27(日)
合同会社書肆吾輩堂
2025/01/21(火) 〜 2025/05/11(日)
九州国立博物館
2025/04/27(日)
北九州市立美術館 レクチャールーム
2025/04/23(水) 〜 2025/05/03(土)
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