九州国立博物館「平戸モノ語りー松浦静山と熈の情熱」　2026年1月、江戸時代 長崎・平戸 藩主親子の情熱の蒐集譚はじまり、はじまり

　　　
　古今東西、「モノ」の蒐集と継承には情熱、そして物語がつきもの。
　「モノ」の収集、研究を行う博物館ならではの展示「平戸モノ語りー松浦静山と熈の情熱」が、2026年1月、九州国立博物館（以下、九博）で開幕されます。

　「はにわ展」「九州の国宝　きゅーはくのたから展」「法然と極楽浄土展」に続く、九博開館20周年記念の第4弾となる本展の舞台は、江戸後期の長崎・平戸。藩主であった松浦家、9代藩主の松浦清（静山）と10代藩主の熈の親子にフォーカスを当て、それぞれに正反対の性格を持ちながらも、蒐集に情熱を傾け、守り伝えた「モノ」の数々を紹介します。

　歴史考証が盛んになった時代に生き、文化人とのネットワークを築き、旺盛な好奇心で多種多様なものを収集した父・静山。
　社会矛盾が拡がった時代に生き、松浦家と平戸を守ることを使命とし、先祖や地域ゆかりのモノを収集、後世に残すことに情熱を注いだ息子・熈。

　展示では、静山の時に制作が始まり、熈の頃には完成したと考えられる松浦家・平戸の宝『家世修古図』を本邦初、全点特別公開します。

　二人の収集品をたどることで浮かび上がる、それぞれの性格や個性、時代背景、モノが時代を経て今に伝える物語——ご期待ください。
 

松浦史料博物館開館70周年記念・九州国立博物館開館20周年記念特別展
「平戸モノ語りー松浦静山と熈の情熱」
　  日　時：2026年1月20日（火）- 3月15日（日）
　　　　　  9:30～17:00
　　　　　  ※毎週金・土曜は20:00まで夜間開館　
　　　　　  ※入館は閉館の30分前まで
　　休館日：毎週月曜日　※2月23日（月・祝）は開館、2月24日（火）は休館
　　会　場：九州国立博物館  ３階特別展示室
　　問合せ：TEL 050-5542-8600（ハローダイヤル 9:00～20:00 / 年中無休）