江口寿史展
EGUCHI in ASIA
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
福岡アジア美術館
秋吉真由美 2020/07/09 |
子どものころに読んでいた絵本。思い返せば、たくさんの動物たちがにぎやかに登場する本が大好きで、何度も手にとっていたように思います。絵本を開くと、楽しいストーリーを繰り広げてくれていた動物たちの中から、注目するのは“猫”。
三菱地所アルティアムで開催中の企画展「絵本原画ニャー!mini 猫が歩く絵本の世界」では、ユニークで可愛らしい猫たちにスポットを当てた絵本の原画を展示しています。
8組の作家が描く、絵本の世界に住む猫たちは、のんびりと自由に生きていたり、ニコニコ顔で仲間たちと過ごしていたり、自然の中でめいっぱい羽を伸ばしていたり…。ちょっと自分に似ていてるとこもあって、どこか懐かしい。きっと、そんなお気に入りの猫に出会えそうです。
今にも飛び出しそう! 生き生きと描かれた猫たち
仲が良かったり、対決したり。まずは、和紙と墨、水彩で仕上げた、きくちちきさんの『しろねこくろねこ』から。鮮やかな世界でいいコンビを演じる2匹の猫が主人公。
ばけ猫たちが登場する、石黒亜矢子さんの『ばけねこ ぞろぞろ』は迫力満点! 干支の12匹と、神様に選ばれなかった猫とタヌキたちが対決する『えとえとがっせん』は、思わず笑みがあふれます。
きむらよしおさんの『ねこガム』では、男の子がふくらませたガムが猫に変身!? 不思議で楽しい猫がお目見え。
マイペースで自由気ままな猫も
マイホームを持っていて、気ままに自由に生きる猫も。絵本作家ユニット、100%ORANGEの『ねこのセーター』は、穴あきセーターを愛用する猫がのんびりと人生を楽しんでいます。
猫の視点から楽しむ自然
豊かな自然に注目したい作品も。きくちちきさんの『ねこのそら』は、猫の視点から緑がいっぱいの自然が楽しめます。
11ぴきが繰り広げる大きな世界
ニコニコ顔でいろいろな経験をする11ぴきのねこ。幼いときにこの絵本を手に取り、12匹目になったつもりで、一緒に作った思い出は、今でもしっかりと心に残っています。もちろん、本展でもニコニコ顔。
本展では、小説家の福永信さんの文章で、原画とともに作者の人となりや絵本のストーリーを紹介しています。関連年表もあり、興味深く作者の経歴を知ることができます。
おばあちゃんが書いてくれたような温かさ
60歳を過ぎたころから絵を描き始めたという大道あやさんが描く『けとばしやまのいばりんぼ』。やわらかく、温かいタッチで描かれた動物たちは、こちらに微笑みかけているようです。
後編につづきます。
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
福岡アジア美術館
2025/01/21(火) 〜 2025/05/11(日)
九州国立博物館
2024/12/14(土) 〜 2024/12/20(金)
Oha/ioo(オハ トキドキ アイオーオー)
2024/12/21(土)
福岡市美術館1階 レクチャールーム
2024/10/25(金) 〜 2024/12/22(日)
福岡県立美術館