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マーベル展に”ファンタスティック・ポップコーン・ボーイズ”が行ってきた、そして震えた!(後編)【レポート】

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アルトネ編集部
2017/09/14
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さぁ大長編記事となりつつあるファンタスティック・ポップコーン・ボーイズのウェイドとクニによるマーベル展熱烈レポート。前編記事に続く、後編記事のスタートです!
↓↓
さて続く「2:MARVEL×HERO」コーナーでは、2008年から開始したMARVEL 映画シリーズ=MCUに登場する主要キャラクターの紹介と、劇中で実際に使用された衣装や小道具などの展示が楽しめます。
 

このエントランスを入ると〜
うおおおお!

多くの衣装が「レプリカ」とは記載されていない。てことはオ、オイまさか…!これ、実際にカンバーバッジが!クリス・プラットが!クリス・ヘムズワースが!着用したやつなのかよ…とかスーハースーハーしちゃいそうなのですが。

そしてこれらがケースに収められ、美術館に展示されることで、これらは劇中の衣装や道具でしかないはずなのに、あたかもこれらが本当に「実在した歴史上の」英雄たちの遺産のように見えてきて(だって僕らは歴史を知るように彼らの物語も映画としてちゃんと目撃しているわけで)、この現実と虚構が入り混じる揺さぶりがたまらんと。
もし数千年後の宇宙人が、これら展示物をたまたま発見して拾遺したときには、彼らはこれを映画のなかの小道具でなく「実在した歴史」として誤読してしまうんじゃないか、だとしたらそれは想像以上に面白い事態じゃないか、いやそもそも今に残っている美術品ってものだって実は古代の誰かのシャレかもしれないし…などともうワクワクくらくらして大変でした。

(なかでも一番感動したのがGardians of Galaxyシリーズの「Awesome mix」カセットテープが展示されていたこと。これとかもう単に本物の歴史資料にしか見えませんて!笑)

ちなみに各ヒーローの紹介ブースには、そのキャラクターが初登場した際のコミックや原画などが展示されており、これには画家クニも大興奮。目がマジ!

(神々の手仕事を間近で見ると本当に感動。さらに40〜60年代の印刷物の風合いたるや…!)

続いて次のコーナーへ移動。各コーナーごとの入り口サインや展示のデザインなど、それぞれ気が利いていてテンションもあがります。タペストリーほっしーよくできてるー。

2代目アントマン=スコット・ラングのスーツも展示!これででっかくなったりちっちゃくなったりできるんだ!とのことでクニと完全同意したところでいえば「俺、なるならアントマンが良い」「俺も。」「あ、でもスパイダーマンもなりたくない?」「無理だよー俺あんな強い意志持てないもん」とかあまりにも他愛ない会話を重ねて喜ぶ30代男子ふたり。この、どのヒーローがあなたの好み?って話に必然的になっちゃうのもMARVELの魅力かと。

その後も充実の展示を見て回っては、おおこれはあの!とかうおーマジかこれ本物?本物?すごいなーとか言いながら楽しんで、ハイ最後に皆さんにご紹介したいのはこちら。
どーん。

グッズ売り場!

もう会場限定のグッズをはじめ、買いそびれていた新刊のコミックスやこれはどうして買うのを我慢できよう(いやできまい)な様々が揃います。アイアンマンことトニー・スタークのスターク社のTシャツとかもう超欲しいよね。

おまけにグッズ売り場は会場内とは別に、冒頭に紹介した会場外もあり、それぞれラインナップが異なるのでどちらもチェック。

(充実のフィギュアのラインナップにニタつくクニ)

という具合で都合3時間楽しんだウェイドとクニの『MARVEL展』鑑賞。当初の狙いはARTNE編集部、非MARVEL者であるK女史にレクチャーしながら見る予定だったはずなのに、途中から単純に二人がウハウハ盛り上がりまくっただけという有様(ごめんなさい)。

が、最後に、非常に忘れがたい場面をひとつ。

時代ごとに「ヒーロー」像が変容・拡張していき、ついにはパニッシャー(詳しくは展示をご覧ください)など人殺しをためらわないヒーローまで登場してきたのを見たK女史から「結局、“ヒーロー”って、何なんですかね?」とあまりにもサックリと深い質問を投げかけられた二人はおお、とひるみつつも、
クニ「人を救おうとする人(人じゃないのもけっこういるけど…)のことじゃないですかね」ウェイド「望むも望まざるも、スーパーパワーを備えた人たち…」「違うな、自らの倫理に沿って、超人的な力でもって事をなす人、か…」など答えを探りながら、脳内高速回転して言葉を積み上げ合う場面があったのですが、なんというか、こうしたことをもう一度言葉にして考えてみる時間こそ、マーベル展を見にいく醍醐味だったんだなと後から反芻して思うのです。そして、そんな「そもそも何で?」みたいなところを気楽に楽しみながら話せるっていうこと、本当にMARVELの素晴らしいところだとしみじみ思うのです。

皆さんにとってのヒーローとは。
是非展示をご覧になりながら探ってもらいたいし、繰り返しになりますが、この展示、これからもっと『MARVEL』のこと、そしてアメコミのことを知りたいと思っている方に格好の展示となっています。が、とは言え、やっぱりそこは『MARVEL』なんで、気の合う人たちと知的かつ無邪気にキャアキャア楽しんでもらうのが最高だってこと、コミックの現場から映画の現場まで、作り手から受け手まで、ライトなファンからディープなあなたまで、みんなで楽しめる。そんな雰囲気にあふれた展覧会でした。
是非、会場へ足を運んで”体験”してみてください。

あなたの隣に、僕らがきっといます(興奮がちに)。

最後は、MARVEL映画の作法にならって、エンドクレジット明けのオマケを。

(熱中するFPB二人組の僕らの隣で、同じく食い入って見る未来のポップコーン中学生たち。ああもうなんて幸せな光景なんだ。君たちの未来は明るいよ!)

 

※画像すべて©2017MARVEL

 

ファンタスティック・ポップコーン・ボーイズ

三好 剛平(みよし・ごうへい)
1983年福岡生まれ福岡育ち。ラブエフエム国際放送株式会社にて営業・企画、ウェブ、イベントなど担当。福岡市「まちなかアートギャラリー福岡」ディレクター(10-14)「天神サイト」編成チーフ(11-15)「はかた伝統工芸館」主任(14-15)など歴任、現在はアジア映画の商談会企画「ネオシネマップ福岡」担当(15-)ほか。業務外では「ファンタスティックポップコーンボーイズ」のほか、シティリビング誌映画連載「三好剛平のBEST DVD」(11-)など、日々、映画・音楽・アートと欲張りに文化を摂取/発信中。

生島 国宜(いくしま・くによし)
画家。2003年武蔵野美術大学油絵学科卒業。主な展覧会歴にIAF SHOP*(2007,09)、art space tetra(2008)、ヤマネアートラボ(2014,15)、ミヤケファインアート(2014)、ヤマキファインアート(2014,16)、TAGSTÅ(2015)、九州産業大学美術館(2016)。2017年秋には、北九州ではグループ展「ずとち」に参加。さらに、sarasa design lab fukuokaにて個展を開催。
2017年9/6(水)~9/18(月)
会場:sarasa design lab fukuoka(福岡市中央区薬院1-16-17 2F)
時間:11:00~19:00 ※日曜日のみ 8:00~17:00 ※火曜定休
https://iximakuniyosi.blogspot.jp

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