江口寿史展
EGUCHI in ASIA
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
福岡アジア美術館
秋吉真由美 2021/07/27 |
8月31日に閉館する三菱地所アルティアム(福岡市中央区)で現在、アルティアム最後の展覧会「絶望を覆すことができない恋を正義とせよ、きみが、死んでも残る花。」が開催されています。
1989年に開館し、多彩なジャンルの展覧会を開いてきた三菱地所アルティアム。ラストを飾るのは、過去にアルティアムで作品を展示してきた7人のアーティスト。個性豊かな7人の作品とともに、アルティアムの歩みが感じられる展覧会となっています。
入口すぐ、目に飛び込んでくるのは、陶器やファブリック、版画などを制作している福岡県出身・鹿児島睦さんの陶器作品「鳥」。
遠くへ行くことも、同じ場所に戻ることもある、自由自在に空を飛ぶ「鳥」をモチーフに手がけた作品です。
福岡県宗像市鐘崎をはじめ、石川県輪島市鴨ヶ浦、韓国・済州島など国内外6カ所で、海を背景に撮影された福岡県出身・山内光枝さんの映像作品「潮汐 2012-2021」。コロナ禍で出演者の家族が撮影した素材を含め、今回新たに編集して仕上げています。
中国・上海市出身の潘逸舟(はん・いしゅ)さんのインスタレーション作品「where are you now」。災害時の体温低下を防ぐためのエマージェンシーシートを表面に施した消波ブロックと映像で構成しています。日産アートアワード2020のグランプリ受賞作。
イムズ外壁に用いている有田焼のタイルを使った淺井裕介さんの作品「Following the last breath」「Drawing for the 333rd exhibition」。
イムズの閉館記念タブロイドに絵が描かれていたり、床の真ん中に集められた床の切り屑に一輪の花が咲いていたり――。イムズビルとアートが一体となって生まれた作品です。
赤い糸で結ばれた大量な靴が迫力のある塩田千春さんのインスタレーション「大陸を越えて」は、様々な“つながり”を表現。
これらの靴は一般の方から募集したものだそうで、靴の所有者が書いた思い出やメッセージのメモも。
写真家・津田直さんの作品「やがて、鹿は人となる/やがて、人は鹿となる」。2019年、宮城県の牡鹿半島などで開かれた「Reborn-Art Festival 2019」へ参加した際に、鹿踊りと出会ったことをきっかけに生まれた作品です。
写真のほか、冊子や制作過程で用いた資料なども展示されています。
ラストは、同展のタイトルを書き下ろした詩人・最果タヒさんの作品「絶滅」。タイトルを含む詩の全貌がアルティアムの壁に描かれています。
7人の作家それぞれのカラーが、これまでさまざまな感動を誘って来たアルティアムのラストを飾っています。開催は8月31日まで。お見逃しなく。
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
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2024/10/26(土) 〜 2024/12/01(日)
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