江口寿史展
EGUCHI in ASIA
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
福岡アジア美術館
秋吉真由美 2022/05/19 |
福岡市博物館(福岡市早良区)で開催中の特別展「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展」。約2万5千点にのぼる膨大な古代エジプト・コレクションを誇るオランダのライデン国立古代博物館から、約250点が集結しています。
ミイラや棺など約250点が一堂に
ヨーロッパの古代エジプトへ向けられた関心の歴史をはじめ、現地への調査から分かった古代エジプト人の生活や死生観を紹介するほか、ずらりと変遷に沿って立体に展示された圧巻の棺、最新のCTスキャン技術で解析されたミイラのCG映像などを展示。より深く古代エジプトに触れられる展覧会となっています。
古代エジプトの知識がヨーロッパに伝わったのは、ナポレオンが1798年から1801年、エジプトへ軍事遠征を行ったことが最大のきっかけとのこと。
遠征時に発見されたロゼッタ・ストーンを手掛かりに、フランスの言語学者シャンポリオンが古代エジプトの象形文字「ヒエログリフ」を解読します。
その後も様々な学者の手によって遺跡調査が続けられ、1859年にエジプト考古局が開設。考古学の発展へとつながります。ライデン国立古代博物館は1950年代からエジプトでの発掘を始めました。
古代エジプトは多神教であったのも特徴の一つで、神々と王権は密接な関係にありました。動物の姿や頭部、翼、角などの属性を持った人間として表し、崇拝されていました。
邪悪と恐れられたヘビ「アポフィス」を倒すラー、太陽神アトゥムなどの神々と関連付けられていたエジプトマングース「イクニューモン」。
前脚(両手)を挙げる可愛らしい姿は、
一方、《台座にのったイクニューモン》は、両側の2匹の猫とともに獲物をつかまえ、「邪をはらう」姿を表現していると考えられています。
永遠の生を信じた古代エジプト人は、肉体を保存することで、
12点の棺を立体展示
埋葬習慣と儀式の変化は、木棺の変遷からも感じられます。会場では、第3中間期から後期王朝時代にかけての色鮮やかな12点の棺が並びます。
普段、展覧会では横にして展示されていることが多い棺ですが、本展では立体的に展示。
木棺の大きさや幅を体感しながら、同じ目線で鑑賞できる貴重な機会となっています。
CTスキャンによるミイラ解析結果を世界初公開
来場者を魅了するエジプトのミイラ。以前は包帯をほどいて研究していたこともあったそうですが、科学技術の進歩によりミイラを傷つけることなく解析できるようになったとのこと。包帯の間の護符を取り出すことなく観察できるほか、ミイラの顔の復元も実現するなど、新たな研究も進んでいるようです。
会場では、人間のミイラ3体と動物のミイラ1体を、本展のためにCTスキャンにかけて解析。
推定年齢や歯の状態、付けている護符の首飾り、病気の痕跡など、最新機器を使った解析結果が世界初公開されています。
展覧会オリジナルグッズや人気キャラとのコラボも
併設するショップでは、種類豊富な展覧会オリジナルグッズがそろっています。
展覧会オリジナル商品のほか、「リラックマ」や「すみっコぐらし」のコラボグッズも好評です。
特別展「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展」は、6月19日まで。お見逃しなく。
特別展「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展」の公式サイトはこちら
チケットは、ARTNEチケットオンラインで発売中。
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