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「富野由悠季の世界」展 学芸員インタビュー3=島根県立石見美術館・川西由里さん、静岡県立美術館・村上敬さん

2019/08/11 LINE はてなブックマーク facebook Twitter
島根県立石見美術館・川西由里さん


川西由里さんは 「富野由悠季(よしゆき)の世界」展に携わった7人の学芸員で唯一の女性だ。男性が圧倒的に多いとされる富野氏ファンだが、3歳下の弟の影響で興味を持った。
 「機動戦士Z(ゼータ)ガンダム」(1985年)の作画監督、「機動戦士ガンダムZZ(ダブルゼータ)」(86年)のキャラクターデザインを担当した北爪宏幸氏の華やかな絵に魅了された。登場する女性キャラクターのハマーン・カーンの古めかしい言葉遣いと居丈高な態度も印象に残ったという。
 今回は、ハマーンら女性キャラクターたちの多様性を解説するパネルを展示。人間ドラマを深掘りする富野作品には、特徴のあるキャラクターが多く登場する。「いろいろなタイプの女性キャラクターに、どう性格付けしているか興味深い」と話す。普段は島根県益田市の県立石見美術館で日本の近代絵画を担当する。
[島根県立石見美術館 会期 2020年1月11日(土)~3月23日(月)]

 静岡県立美術館・村上敬さん


村上敬さんが、 「イチ押し」に挙げたのは「機動戦士ガンダムF91(フォーミュラナインティワン)」(1991年)の宣伝ポスターやイラスト原画だ。「ここまで生き生きした絵が描ける。すごいでしょ。別格」とほれ込む。
 描いたのは安彦良和氏。ガンダムシリーズ第1作の「機動戦士ガンダム」(79年)でもキャラクターデザインと作画監督を務めるなど、富野氏が構築する作品に欠くことのできないアニメーターである。
 主人公アムロ・レイのライバル、シャア・アズナブルの顔に富野氏の反対を押し切ってマスクを着けたのは有名なエピソードだ。素性を知られたくない理由は作劇に盛り込んだ。「作家性に富み、作品にひらめきを与える人」と指摘する。
 静岡県立美術館(静岡市駿河区)で日本の近代洋画を専門とする。アニメは社会人になってから見始めた。「富野作品はいつも骨太」と評す。
[静岡県立美術館 会期 2020年9月~11月(予定)]

(文・大西直人、写真・納冨猛)=7月24日 西日本新聞朝刊に掲載=

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