ロートレックと136人の画家展
2020/11/19(木) 〜 2021/01/10(日)
10:00 〜 18:00
佐世保市博物館島瀬美術センター
2020/12/20 |
多色刷りポスターの粋
19世紀末のパリの街を彩ったものの一つに、石版画の色鮮やかなポスターや印刷物が挙げられる。当時はポスターを使った商品広告が一番有効な宣伝方法であったため、大型化し、街中が鮮やかな色彩と大胆な文字やイラストに覆われるようになった。
中でも、ジュール・シェレ(1836~1932)は1870年代から80年代末に活躍し、生涯で千点を超すポスターを制作するなど大変な人気があった。
元々、作家というよりは石版画職人として働き始めた。英国に渡って技術を習得し、最新式の機器を取り寄せ、パリで初めて多色刷り石版画の工房を開いている。さまざまな多色刷りのポスターを手掛けると作品は大評判となり、コレクターが現れたり、ポスターが盗まれたりするほどだった。
「虹」フォーリー・ベルジェールは、産業と科学や文化が大きく発展し、夢と希望に満ちあふれるパリの華やかな雰囲気を感じさせる。画面は赤、青、黄の3色を使った明るい色彩で表現し、画面上部と左下にタイトルを表記する構成にしている。
他の作品と同様、中央部に「シェレット」と呼ばれる陽気で優雅な、愛らしさを持つ赤髪の女性を描き、多くの人々が一目見ただけで彼の作品と判断できるのも、人気の秘密かもしれない。(福井市美術館学芸員・河野泰久)
=(12月11日付西日本新聞朝刊長崎県版に掲載)=
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