江口寿史展
EGUCHI in ASIA
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
福岡アジア美術館
秋吉真由美 2022/08/06 |
喧騒から少し離れて、ミュージアムで過ごす贅沢な時間。この夏、ちょっと遠くまで足を延ばして、のんびりと旅先でのアート時間を楽しみませんか? 非日常を演出してくれる、旅で訪れたいミュージアムを集めました。
町とアートを“つなぐ”美術館
熊本県の南部に位置する津奈木町(つなぎまち)に2001年に開館した町営の美術館「つなぎ美術館」。洋画家・境野一之ら熊本県ゆかりの作家の作品や、タイ山岳民族の衣装など約450点を収蔵しています。
住民参画型のアートプロジェクトなども行っており、地域密着型の美術館として親しまれています。
美術館にはモノレールを併設。大自然の中に真っ赤な色が映えるラッピングは、現代美術家・柳幸典氏が監修しています。
天気の良い日はぜひ、美術館からモノレールに乗って舞鶴城公園展望所へ。町並みと不知火海を一望できますよ。
別府の街歩きと楽しむ塩田千春の世界
大分県別府市の中心市街地で8月5日より、ベルリンを拠点に国際的に活躍するアーティスト・塩田千春による展覧会「巡る記憶」が開催されています。
2015年に国際美術展「ヴェネチア・ビエンナーレ」(イタリア)の日本館代表に選出されたほか、2019年に森美術館(東京)で個展を開くなど、今注目のアーティストの一人、塩田千春。
期間中は、BEP.Lab(ベップラボ)と新中華園ビル1階の2会場に作品を展開。サテライト会場では過去の制作風景を収めた映像などが見られるほか、グッズ取扱店では本展のために制作したブックレットやオリジナルグッズも販売。別府の街歩きとともに、塩田氏のアートの世界を辿ってみては。
全身で鑑賞する自然と一体化したアート
2020年8月、大分県豊後高田市にある長崎鼻リゾートキャンプ場内にオープンした「不均質な自然と人の美術館」。
福岡を拠点に活動するクリエイティブ・ラボ「anno lab(あのラボ)」が初めて手がけた常設美術館です。
館内は「太陽と月の部屋」「海の部屋」「森の部屋」の3つの部屋で構成。部屋に足を踏み入れると、太陽と月の動き、風の向きといった、その瞬間の自然を取り込んだ一期一会の作品に包まれます。「太陽と月の部屋」は、今年の第25回文化庁メディア芸術祭、アート部門で大賞を受賞しました。
季節や時間によって表情が変わるアートとの出会いをぜひ体験してみてください。
子どもと一緒に行きたい美術館
熊本県宇城市とカルチュア・コンビニエンス・クラブのパートナーシップにより、今年4月にリニューアルオープンした「不知火美術館・図書館」。
コンセプトは「誰もが創造性を育み発揮する美術館・図書館」。
宇城市ゆかりの作家らのコレクションを収蔵する美術館のほか、カフェを併設した図書館、宇城市や熊本県にゆかりのあるアーティストやクリエイターの作品や工芸品を中心にそろえるミュージアムショップなどを設けています。
また、0~2歳児向けの絵本や知育玩具をそろえる「おはなしのへや」と、3歳以上の子ども向けの絵本が1万冊以上並ぶ「絵本のへや」から成る、子どもが安心して遊べる「こども絵本のいえ」も。世代を問わず楽しめるコンテンツがそろっています。
お気に入りの詩に浸る旅
「サーカス」「汚れつちまつた悲しみに……」などの詩で知られる近代詩人・中原中也。中也の世界が広がる「中原中也記念館」は、現在の山口県山口市湯田温泉に生まれた中也の生家跡の一部に建っています。
館内では、中也の詩人としての業績や30年という短い生涯を辿る常設展示のほか、年に数回展示替えを行うテーマ・企画展示を展開しています。
敷地内には中也の幼少期からあるカイヅカイブキの木や、中也ゆかりの山口線で使われていた枕木を一部使用して木材を敷き詰めた中庭も。旅先でのゆったり流れる時間、中也生誕の地で彼が紡いだ詩に思いを馳せてみませんか。
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
福岡アジア美術館
2025/01/21(火) 〜 2025/05/11(日)
九州国立博物館
2024/11/23(土) 〜 2024/12/07(土)
福岡市美術館 2階 特別展示室入口付近
2024/12/07(土)
福岡市美術館 1階 ミュージアムホール
2024/10/05(土) 〜 2024/12/08(日)
熊本市現代美術館