スケスケ展 IN 北九州
ースケると見える仕組みの世界ー
2022/10/09(日) 〜 2023/01/09(月)
10:00 〜 18:00
スペースLABO(北九州市科学館)
2022/12/01 |
最新のデジタル技術を用いて生き物や機械の内部構造を知ることができる「スケスケ展IN北九州」(西日本新聞社など主催)が、北九州市八幡東区の市科学館で開かれている。「見えない部分を見てみたい」。11月中旬、アラフォーの記者が童心に返って会場を訪ねると、社会科見学で来ていた同市内の戸畑中央小の6年生約110人と遭遇。一緒にスケスケ体験してみた。
(文・鶴智雄、写真・古賀亜矢子)
入場するや否や、悲鳴と歓声がこだました。「うわっ」「やばい、やばい」「ちょっとグロテスク」…。その正体は、芸術作品と言っても過言でないほど精密で美しい男女2体の人体模型。筋肉や血管、骨、内臓の細部まで再現された模型を前に、楠本蒼馬さん(12)は「まさか自分の体がこんなになっているなんて」と目を丸くした。
1番人気は、自分の体が透けて骨や血管、筋肉がスクリーンに映し出される「にんげんスケスケ」と、手の骨格が透ける「スケスケハンド」。子どもたちは、スクリーンの前でジャンプしたり、踊ったり、じゃんけんしたりと、スケスケになった自分の姿に夢中になっていた。理科の授業を担当する小田佳代子教諭(24)は「人体の内部構造の理解に最適。授業では教えられない」と感心する。
ほかにも、体が透けている魚や音が出る仕組みが分かる透明なピアノなど、多彩なスケスケ体験が用意されている。においを嗅いだり触ったりして箱の中身を当てるコーナーもあり、来場者は五感をフル活用しながら体や機械の構造を学ぶことができる。大人も十分に楽しめる内容だ。
井端彩香さん(11)は「人や物の内部は見たことがないので驚いたが、勉強になった」と満足そう。谷川世莉さん(12)は「いつも使っている日用品の中身も気になる」と好奇心をかき立てられたようだった。
学校のスケジュールの都合で、見学は40分間。「楽しすぎるやん、ここ。時間が足りないよー」。帰り際にも、子どもたちの「悲鳴」が会場に響いた。
=(12月1日付西日本新聞朝刊に掲載)=
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