驚異と怪異――想像界の生きものたち
2023/03/11(土) 〜 2023/05/14(日)
09:30 〜 17:30
福岡市博物館
2023/05/01 |
「九州の驚異と怪異 福岡市博物館」
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15世紀以降の大航海時代、ヨーロッパ人は五大陸を広く旅して、世界中の民族や生物に関する知識を集めていました。そして、富裕層の間ではこれらの珍奇な収集品を陳列することが流行し、こうした奇物を見せびらかし、人々をあっと驚かすための空間は「驚異の部屋」と呼ばれていました。
さて、会場では驚異の部屋を再現し、展示資料には福岡に伝わる不思議なものを集めました。例えば、馬場瀬神社(久留米市)に伝わるカッパ像の「九千坊像」。筑後地方には九千匹のカッパが大陸から渡来した後、筑後川にすみ着き、さらに各地に散らばったという伝承が残っています。同地域には江戸時代に、とある侍がいたずらを試みたカッパから切り落としたとされる手も残されています。
他にも、観音寺(久留米市)に伝わる牛の頭と鬼の身体を持った化け物である「牛鬼の手」、龍宮寺(福岡市博多区)に伝わる、中世に博多湾に打ち上げられた「人魚の骨」など奇妙なものばかり。ぜひ博物館で好奇心を満たしてみませんか? (福岡市博物館学芸員・石井和帆)
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福岡市早良区の市博物館で「驚異と怪異--想像界の生きものたち」が5月14日まで開催中。
=(4月28日付西日本新聞朝刊に掲載)=
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