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もしも… 大辻清司の写真と言葉
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九州産業大学美術館
2023/10/23 |
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「機動戦士ガンダム」は1979年4月から約10カ月間放送されました。「マジンガーZ」が火付け役となったロボットアニメブームは、この時期下火となりつつありましたが、「ガンダム」はその息を吹き返させただけでなく、流れまで変えてしまいました。
勧善懲悪を退け、人類同士の戦争を描き、その中での人間ドラマが極めてリアリティーあふれるものでした。そして、登場するロボットが「兵器=モビルスーツ」として架空世界の中にしっかり根を下ろしていたことも新鮮でした。モビルスーツの整備シーンがしばしば登場し、「人が使う機械」の演出が徹底されていました。つまり「大きさ」の表現までリアルだったのです。
展覧会では、ガンダムの公式設定画を基に、設定の大きさである18メートルに引き延ばして作画し、床に敷きました。実はこの18メートルという全高はマジンガーZの設定と同じです。しかし、ガンダムの場合「実物大」を作りたくなってしまいます。そうさせる秘密は映像の中にあったのです。
(福岡アジア美術館学芸課長・山口洋三)
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福岡市中央区の市美術館で巨大ロボットアニメの歴史をたどる展覧会「日本の巨大ロボット群像」が11月12日まで開催中。
=(10月20日付西日本新聞朝刊に掲載)=
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