日中平和友好条約45周年
世界遺産 大シルクロード展
2024/01/02(火) 〜 2024/03/24(日)
09:30 〜 18:00
福岡アジア美術館
2024/01/26 |
学校の教科書で、奈良の正倉院に伝わる「鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)」を目にした人は多いでしょう。樹の下に、ふくよかな唐風の美人が立つ絵です。樹下美人の源流はインドにまでさかのぼります。それが、シルクロードを通ってはるか東の日本にも伝わりました。
「樹下美人図」は、シルクロードの大きな要衝で、ブドウ棚の美しいトルファンのアスターナ古墳で出土しました。この古墳は「砂漠の正倉院」とも呼ばれます。乾燥した気候の下、大量の紙の文書や本作のような絹に描かれた絵画、色とりどりの染織品、木工製品、小麦の菓子までが良好な状態で保存されていました。
ふっくらした桃色の頰の女性は、囲碁をする女性やペットの子犬を抱えた童子(ともに本展に出品)とひと続きの屏風に描かれていました。高く結った髪形とあでやかな化粧にゆったりした衣装は、唐時代の宮廷で流行した女性のスタイルです。トルファンは唐の都、長安(現在の西安)からは遠い土地でしたが、漢民族も多く住む多民族社会でした。本作はその西域に花開いた漢文化の粋を語っています。
(福岡アジア美術館学芸員・ラワンチャイクン寿子)
◇ ◇ ◇
福岡市博多区の福岡アジア美術館で「世界遺産 大シルクロード展」が3月24日まで開催中。
=(1月26日付西日本新聞朝刊に掲載)=
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