
誕生85周年記念
トムとジェリー展
君が笑うと、僕も笑っちゃう
2025/01/25(土) 〜 2025/03/20(木)
09:30 〜 17:30
福岡市美術館
2025/02/20 |
|
米国の人気アニメ「トムとジェリー」の世界を体感できる「誕生85周年記念 トムとジェリー展 君が笑うと、僕も笑っちゃう」が福岡市美術館(同市中央区)で開かれている。歴代作品の名場面を紹介するパネルや映像、作中のシーンを再現したオブジェなどが並び、アニメを夢中で見ていた頃の気持ちを思い出して会場を巡ってみた。
(文・緒方明日香、写真・佐藤桂一)
同作は日本でテレビ放送された際の主題歌の歌詞「なかよくけんかしな」さながらに、おっちょこちょいなネコのトムと、賢いネズミのジェリーの戦いを描いたドタバタコメディー。トムはジェリーを捕まえることに並々ならぬ情熱を注ぐが、最後はジェリーにやられてしまう、というのがお決まりの展開だ。
トムとジェリーがいろんな形に変わるのも見どころの一つ。会場でもサーフボードになったり、空気入れで膨らんだりと、作中そのままに変形したトムが撮影スポットになっていて、行列ができるほどの人気だ。トムの不服そうな顔にも注目してほしい。
「OUR DAYS」のコーナーでは、小さなモニターがカレンダーのように並び、366日分の映像を楽しめる。何げない毎日であっても、実はかけがえのない特別なものだというメッセージが込められている。自分の誕生日はどんな物語なのか、確かめてみてはいかが。
1940年の短編映画以来、数多くの作品が作られ、米アカデミー賞の受賞は7回を数える。会場では、受賞作品やキャラクターの初登場シーンも紹介され、世代を超えて愛されてきた作品の歩みをたどれる。時代や作品ごとに異なる絵柄を比べるのも面白い。
主要な展示以外にも、トムとジェリーの足跡が床にデザインされていたり、小さなオブジェが壁の低い位置に飾ってあったりと、遊び心のある細かな工夫が施され、小さな子どもも飽きずに楽しめそう。展覧会のサブタイトル通り、会場のあちこちで来場者の笑顔があふれる内容だ。
▼誕生85周年記念 トムとジェリー展 君が笑うと、僕も笑っちゃう 3月20日まで、福岡市美術館。西日本新聞社など主催。入場料は一般1600円、中高生1000円、小学生600円、未就学児無料。月曜休館。西日本新聞イベントサービス=092(711)5491(平日のみ)。
=(2月15日付西日本新聞朝刊に掲載)=
2025/02/08(土) 〜 2025/04/06(日)
福岡市博物館
2025/01/21(火) 〜 2025/05/11(日)
九州国立博物館
2025/01/25(土) 〜 2025/03/20(木)
福岡市美術館
2025/02/27(木) 〜 2025/03/31(月)
福岡三越9階「三越ギャラリー」
2025/03/01(土) 〜 2025/04/06(日)
福岡アジア美術館