江口寿史展
EGUCHI in ASIA
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福岡アジア美術館
2018/08/10 |
猛暑が続くこの夏、お薦めの「ひんやりスポット」がある。福岡市早良区百道浜3丁目の市博物館だ。開催中の「ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信」は作品管理のため室温が20度前後、湿度が55%前後に保たれていて、入館者が「寒い」と漏らすほど。実はもう一つ「ひんやり」する理由があるという。それは“幽霊”だというのだが…。
鈴木春信の作品は米国・ボストン美術館が所蔵する約150点。約250年前の作品とは思えない、鮮やかな色彩と、凹凸の模様が和紙に残る。美術館は、室温、湿度、照明などに厳しい条件を課している。
博物館の学芸員、佐々木あきつさんは「特に湿度が変化すると色が抜けたり、和紙が伸縮したりする恐れがある」と注意を払う。博物館は通常も20度前後だが「湿度が低い分、より涼しく感じる」という。
博物館が“ひんやり”する別の理由もある。名品展と同時開催中の特別展「幽霊・妖怪画の世界」だ。江戸時代-昭和に描かれた幽霊や妖怪の絵約50点が並ぶ。赤ちゃんを抱く悲しそうな母親。恨めしげに目を向ける女性…。見ているだけで背筋が寒くなる。
学芸員の福間裕爾さんが声を潜める。「実は不思議なことが起きていて」。女性の幽霊の掛け軸を飾る際、展示ケースに男性しか入らなかったのに、女性のもののような長い髪が落ちていた。女性客がその掛け軸の前で、寒気に襲われ動けなくなった。学芸員が風を切るような音を聞いた…。
「涼んでもらうには最高ですが、羽織るものも忘れずに」。福間さんは笑みを浮かべた。
両展覧会とも26日まで。セットの入場料割引もある。福岡市博物館=092(845)5011。=8月4日西日本新聞朝刊に掲載=
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