名画が奏でる8つのフーガ 青木・セザンヌ・ルノワール
—ブリヂストン美術館コレクション展
2018/07/14(土) 〜 2018/09/09(日)
10:00 〜 17:00
久留米市美術館
2018/08/31 |
久留米市美術館で9月9日まで開催中の「名画が奏でる8つのフーガ ブリヂストン美術館コレクション展」は、来年秋までブリヂストン美術館(東京)が休館することから、東西美術の逸品96点の展示が実現した。フランス絵画の名品に加え、日本洋画は市美術館の前身石橋美術館が収蔵していた作品が大半を占める。八つの章に沿って「いま出会える」情感の一端を紹介する。
「セザンヌの青い山」の章では「近代絵画の父」とも言われるセザンヌの影響力と、山の風景をテーマにしている。セザンヌが繰り返し画題として描いた故郷の「サント・ヴィクトワール山」は、彼を慕う画家にとっても憧れの地となった。洋画家林倭衛(しずえ)は渡欧してかつてセザンヌが使ったアトリエに滞在し、同じ山を描いた。
福岡県久留米市出身の前衛画家古賀春江の「素朴な月夜」はひんやりとした月光ながら、静物や鳥たちの配置がどこかユーモラスだ。「光景の構成要素を分解し、新たに再構築する。20世紀絵画を描く上での“道具”を提供したのがセザンヌ」。久留米市美術館の佐々木奈美子学芸員は解説する。
洋画壇の重鎮安井曾(そう)太郎の「水浴裸婦」は、セザンヌの「水浴図」を強く意識している。しっとりとした光の中で4人の裸婦がみずみずしい。
=8月26日西日本新聞朝刊に掲載=
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