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いま出会う 名画が奏でる8つのフーガ②ルノワール、印象派の巨匠(全5回)【コラム】

2018/09/02 LINE はてなブックマーク facebook Twitter
ピエール=オーギュスト・ルノワール《すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢》
1876年、油彩・カンヴァス
 石橋財団ブリヂストン美術館蔵

「輝けるルノワールの少女たち」の章は、ルノワールをはじめ印象派にまつわる人々と、印象派の日本への影響をテーマにする。
大きな瞳を光らせ、好奇心に満ちているかのような少女。「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」は、ブリヂストン美術館随一の“人気者”。ルノワールを経済的に支えた一家の長女の姿だ。

ギュスターヴ・カイユボット「ピアノを弾く若い男」
1876年、油彩・カンヴァス
 石橋財団ブリヂストン美術館蔵

久留米市美術館では初公開の「ピアノを弾く若い男」を描いたカイユボットは、印象派の画家を支援し、作品の収集家として広く知られてきた。近年は、自ら手掛けた絵画も再評価されている。「画風は印象派と異なるが、視点や構図に独自性も感じられる」と市美術館の佐々木奈美子学芸員は評価する。
ルノワールを慕い、弟子入りまでした日本洋画の巨匠、梅原龍三郎。色彩の秘密に迫ろうと、足しげく通い対話を重ねた。「深い交流の証しを、一つの部屋に並べられるのは幸せなこと」と佐々木さんは語る。

=8月28日西日本新聞朝刊に掲載=

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