九州、山口エリアの展覧会情報&
アートカルチャーWEBマガジン

ARTNE ›  EVENT ›  サラ・ベナグリア ピンクの錆

サラ・ベナグリア ピンクの錆

日程  2019/04/15(月) 〜 2019/06/07(金)
会場 CCAギャラリー
LINE はてなブックマーク facebook Twitter

CCA北九州では、2019年度20+プロジェクトの第一回目として、ミラノを拠点に活動するサラ・ベナグリアの新作展覧会が開催されます。

べナグリアは、インスタレーションやパフォーマンス、ドローイング、朗読、ビデオやテキストなど様々な素材を用いて作品を発表しています。その中で特に彼女が着目しているのは、「身体」の問題です。私たちは昔から、身体をめぐって様々な物の見方や哲学を発展させてきました。つまりそこは、時代や場所、文化や社会的背景が反映される場と考えることができるのです。

「『ピンクの錆』では、女性に関する呼称について疑問を投げかけていきます。それらは「同じストーリー」を、(再)制作する上で本質となる言語の要素です。そして私たちは「違わない」と、一つの型にはめることで、自分で自分を評価することから離れてしまうのです。とりとめがなくなる、または似ているとも言えるでしょう。そうした呼称により形式化され、暗号化してしまった「身体」についての様々な思考を再度取り出し考えます。

「身体を定義する言葉は、比喩が多く、習慣や行動を後押ししていきます。言語化されることで、本来あるべき本質とは異なる、また別の本質となります。でも私たちの行動について2つも本質があるとは、わかるはずもありません。それは、文化とは別に考えられる行動の本質なのでしょうか? 身体の組織は、記憶を同種の祖先から積み重ね、受け継いでいます。消えることのない、フィルターを持たない潜在的な記憶です。」

「『ピンクの錆』は、 身体に行き渡る、ある共鳴について焦点をあてます。体は母性を拒絶することなく、一般的な考えを適用します。一般的な考えとは、母性本能が作り出されたことにより科学的に保証され、人的資本を生み出すために有効なのです。閉鎖と開放は、そのどちらも外れることなく、一つの言葉を作り出すべく距離を保っています。明らかにその2つは離れています。そこには距離があるのです。」

「近づくものに似せて、同じになるのはよくありません。次から次へと様々なモデルを取り入れることで、私たちは顔や形、言語を、自分を支配するものに順じて変えていくからです。」 ー サラ・ベナグリア

他の展覧会・イベントを見る

おすすめイベント

RECOMMENDED EVENT
Thumb mini 13aab74159
終了間近

直方文化連盟 70周年記念共催事業 
野見山朋子・片山博詞 ふたり展

2025/07/05(土) 〜 2025/09/07(日)
直方谷尾美術館

Thumb mini 4f3331bf69
終了間近

岩合光昭 写真展 PANTANAL
パンタナール 清流がつむぐ動物たちの大湿原

2025/07/10(木) 〜 2025/09/07(日)
山口県立美術館

Thumb mini e058c40ce5
終了間近

夏季特別展 「光と遊ぶ超体感型ミュージアム 魔法の美術館」

2025/07/15(火) 〜 2025/09/07(日)
大野城心のふるさと館

Thumb mini 37d82a9247
終了間近

ゴヤからピカソ、そして長崎へ 芸術家が見た戦争のすがた

2025/07/19(土) 〜 2025/09/07(日)
長崎県美術館

Thumb mini 8fbeea39ce
終了間近

特別企画展 珠玉の東京富士美術館コレクション
西洋絵画の400年

2025/07/25(金) 〜 2025/09/07(日)
鹿児島市立美術館

他の展覧会・イベントを見る

おすすめ記事

RECOMMENDED ARTICLE
Thumb mini 34971fea9d
コラム

長崎県美術館「ゴヤからピカソ、そして長崎へ 芸術家が見た戦争のすがた」連載(下)

Thumb mini da0432758b
ニュース

MUSIC CITY TENJIN 2025  今年は過去最大の37会場/193組の アーティストが出演! 9/27、28 天神が音楽、カルチャー一色に

Thumb mini 6c99b85479
ニュース

出光美術館 (門司)「琳派の系譜 ― 宗達、光琳と江戸琳派」 9/27開幕!名作ずらり 開館25周年を記念した絢爛豪華な展覧会

Thumb mini f8195a3485
ニュース

糸島国際芸術祭2025 糸島芸農 10月下旬に開催。「分解の祝祭」をテーマに歴史学者 ・藤原辰史氏を迎えたトークイベントも

Thumb mini eef9ce8ab7
ニュース

福岡アートシーンの立役者のひとり、故・安部文範(津屋崎町旧玉乃井旅館 館主)と場の記憶をテーマにした現代美術展 故人ゆかりの現代美術作家による展覧会を開催

今週の人気記事

WEEKLY RANKING
特集記事をもっと見る