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特別企画展 鹿児島市立美術館開館70周年記念 松本市美術館所蔵

草間彌生

版画の世界―反復と増殖―

日程  2024/09/27(金) 〜 2024/11/10(日)
会場 鹿児島市立美術館
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《果物》1997年、シルクスクリーン ©YAYOI KUSAMA

 文化・観光交流協定を結ぶ鹿児島市と長野県松本市は、2016年、2022年と双方のコレクションを紹介する展覧会を開催してきました。鹿児島市立美術館の開館70周年のメモリアルイヤーである2024年、松本市美術館が所蔵する公立美術館としては世界最大規模を誇る草間彌生の版画作品による「草間彌生 版画の世界―反復と増殖―」を開催します。

 松本市出身の世界的前衛芸術家、草間彌生は、国内での制作・発表を経て、1957年に渡米し、ネットペインティング(無限の網)、アキュミュレーション(集積)、ソフトスカルプチャーなどの先駆的な表現によって、ニューヨークで高い評価を受けます。その後、鏡や電飾を使ったインスタレーションを発表、また、ボディー・ペインティングなど数多くのハプニングも行いますが、1973年に帰国し、制作活動の場を東京に移します。

 1993年第45回ヴェネチア・ビエンナーレに日本を代表する作家として世界の舞台に立った草間が、その前段で積極的に版画に取り組んだことも、現在の評価に繋がる大きな原動力となりました。アメリカから帰国後のコラージュやオブジェに込められた死への恐れや苦悩を全面に押し出した作品とは対照的に、1979年から発表をはじめた版画作品には、南瓜、ドレス、花などの華やかなモチーフが色彩豊かに表現されています。常同反復による網目や水玉の増殖が創作活動の根幹にあった草間と複製芸術である版画の必然的な結びつきは、450種、3万部にも及び、草間芸術の一翼を担うようになります。

 本展は、2022年に松本市美術館で開催された特別展「草間彌生版画の世界」の最初の巡回先として、全国に先駆けて開催されます。厳選された約160点で草間彌生の版画芸術の魅力とその軌跡を展観します。

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