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2024年度国立美術館巡回展

超絶技巧からモダンへ

―京都・近代工芸の新展開―

日程  2025/01/17(金) 〜 2025/03/16(日)
会場 長崎県美術館
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並河靖之《桜蝶図平皿》明治時代 京都国立近代美術館

 国内有数の工芸コレクションである、京都国立近代美術館の工芸作品群。本展ではそれらにより、日本の「近代」(明治~昭和初期)の一側面を展望します。プロローグでは、長崎の古い工芸品も参考展示。長く国際性豊かな環境で育まれたそれらは、明治期以降の国際交流を反映した、日本近代工芸の原点と言えるためです。

 キーワードは、本展タイトルでもある「超絶技巧からモダンへ」という言葉です。明治前期のいわゆる「超絶技巧」の工芸品は、細密な装飾性と実物そっくりの迫真性が特徴です。そして明治中期以降はデザイン改良が課題となり、より「モダン」な工芸品が生まれました。画家の浅井忠・神坂雪佳らが指導した京都の工芸品は、新鮮な美しさで今も私たちを魅了します。「超絶技巧」「モダン」どちらの作品群も、当時の「世界」を強く意識したものです。さらには、自らの技術を尽くして真摯に工芸制作と向き合った人々の姿勢や生きざまを伝え、力強い美と魅力にあふれています。

 本展では京都国立近代美術館が所蔵する作品を中心に約170点を展示し、工芸に刻まれた激動の「近代」の痕跡を、京都や長崎という「地域」の視点を踏まえ再検証します。時を経てさらに深化した国際性や多様性の上に立ち、私たちが築いていくこれからの芸術・文化について、思いを馳せる機会となるでしょう。


※会期中一部作品・資料の展示替えがあります。
前期:1月17日(金)~2月24日(月・振替休日)
後期:2月26日(水)~3月16日(日)

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