ブランクVR

山口情報芸術センター［YCAM］では、染谷将太、菊地凛子、金林剛、YCAMの共同制作となる新作インスタレーション展「ブランクVR」が開催されている。

本展は、YCAMが2015年から進める映画制作プロジェクト「YCAM Film Factory」の第三弾招聘監督、染谷将太による最新作『ブランク』のメイキング映像をヘッドマウントディスプレイを装着し、まるで撮影現場にいるような臨場感を持って体感できるVR作品である。

熟練した俳優であり、映画監督でもある染谷将太。監督３作目となる『ブランク』はこれまでに発表した『シミラー バット ディファレント』（2013年）、『清澄』（2015年）同様に監督と出演を務める。映画制作において、演技と演出の関係性は、その過程が見えづらいこともあり、これまで出演者や演出した監督への事後的な聞き取りのみで語られることがほとんどだった。俳優＝監督である染谷将太の視点を360°カメラにおさめ、演出風景を映画の制作過程と一体的に体験することで、映画における演出と演技の関係性を明らかにしていく。

映画本編と合わせて、是非この機会に楽しもう。

会場は、山口情報芸術センター［YCAM］スタジオB。一人ずつヘッドマウントディスプレイをつけて体験できる。

9月4日以降は土曜、日曜、祝日のみの開催となる。