画家たちが描いた鹿児島

画家たちが描く風景画は、その時代、その場所を後世に残す歴史的な遺産(レガシー)とも成り得ます。

鹿児島市立美術館で開催される「画家たちが描いた鹿児島　－レガシーとなった風景」は、当時、画家が訪れ、魅かれ、描きたいと思ったその「場所」に同じように立つことで、作品を味わう質が一段と深まるのではないだろうかという思いで構成する展覧会です。

その「場所」とはどんなところで、今はどうなっているのだろうか、時の流れによる変遷を想像することも楽しく、また、郷土鹿児島への愛着も深まるのではないかという熱い思いを抱き、画家が立ったであろうその「場所」に出かけ、現在の風景と作品を比較しています。

鹿児島の風景画といえば、まず桜島が浮かびますが、画家たちは桜島以外にも様々な郷土を描き、その当時の景色や風俗、文化をわたしたちに伝えてくれています。画家たちが見て感じ、そして、レガシーとなった鹿児島の魅力をぜひ味わってください。