江口寿史展
EGUCHI in ASIA
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
福岡アジア美術館
日程
2018/04/13(金) 〜 2018/05/13(日)
会場 唐津市近代図書館 美術ホール |
田中丸善八(たなかまるぜんぱち)氏が50年の歳月をかけて蒐集した国内屈指の陶磁コレクションである「田中丸コレクション」。
中里家より唐津市へ寄贈された国内外の陶磁器からなる「中里コレクション」。
唐津市近代図書館美術ホールで、この2つのコレクションから抜粋した古唐津の名品等約50点がそろい、時代を超えて人々を魅了し続ける古唐津の魅力が紹介されます。
田中丸コレクションとは、佐賀県小城市牛津町で生まれ、玉屋百貨店の経営者であった田中丸善八氏(1894-1973)が蒐集した九州古陶磁のコレクション。唐津、高取、上野、薩摩、伊万里、柿右衛門、鍋島など、九州陶磁の主要な窯をほぼ網羅し、かつ、それぞれの窯の特質を示す名品の数々は、田中丸氏の生前から、愛陶家や研究者の間で高く評価されています。田中丸氏の蒐集は、当初、伊万里、柿右衛門、鍋島などの色絵磁器から始まりますが、昭和12年(1937)に購入した「絵唐津木賊文茶碗」をきっかけに、古唐津の魅力に取りつかれていきます。その後も九州古陶磁の蒐集は逝去されるまで続けられました。蒐集品の約四分の一が古唐津で占められるのも、善八氏がいかに古唐津の美しさに魅了されたかをうかがわせます。
中里コレクションとは、平成21年(2009)に日本芸術院会員中里逢庵氏(十三代中里太郎衛門)の遺族により唐津市へ寄贈された中里家収集による陶磁器のコレクション。逢庵氏は芸術家としてだけではなく唐津伝統の「叩き」技法のルーツの研究で博士号を取得するなど、陶芸学者としても多大な功績を残しています。
コレクションの大部分は逢庵氏がそうした研究の中で訪れた国内外の地で収集されたもので、その内容は日本・中国・韓国・東南アジア・中東など多岐にわたります。陶磁器約700点と調査研究のために古窯跡から収集された陶片約15,000点から構成され、その中でも伝世品を含む古唐津の資料は質・量ともに充実しており、今後の唐津焼の調査研究の資料として大変貴重なものとなっています。
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