江口寿史展
EGUCHI in ASIA
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
福岡アジア美術館
日程
2018/08/03(金) 〜 2018/09/02(日)
会場 佐賀県立九州陶磁文化館 |
有田焼は1610年代頃に日本で初めて生産された磁器です。世界市場のほとんどを占めていた中国磁器が中国国内の内乱により1640年代から1680年代まで輸出を中断すると、その代替として世界に輸出されました。その後、中国磁器の輸出再開や欧州磁器の生産開始により世界市場での有田焼の需要が減り、海外輸出は一時中断しました。
しかし、有田の商人久富与次兵衛は、幕末の天保12年(1841)にオランダ貿易を再開し、さらに佐賀藩から有田焼独占輸出の権利を得ると、「蔵春亭」ブランドで欧米好みの製品開発を行い、長崎に支店を構え海外輸出に乗り出します。
安政3年(1856)からは、田代紋左衛門がその権利を継承し、西洋陶技を導入して洋食器や碍子などを生産し、「肥碟山信甫」ブランドで多様な新しい有田焼を生み出していきます。
これらの「蔵春亭」・「肥碟山信甫」両ブランドは、江戸時代には無い新たな有田焼も創造し、産業革命を経て競争の激化した世界の磁器市場において、再び有田焼を世界ブランドに育てました。
佐賀県立九州陶磁文化館で開催される明治維新150年記念展「幕末明治 有田の豪商」では、海外に輸出された作品、生産地・有田の窯跡や久富の支店が置かれた長崎市万才町遺跡の出土品、地元である有田に伝わった作品や「田代家文書」などの資料を通じて、今日に続く有田焼ブランドの礎が紹介されます。
※展示内容と作品写真を掲載した小冊子(A4版) 会場で無料配布されます。
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
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