日程
2018/12/15(土) 〜 2019/03/03(日)
会場 山口情報芸術センター[YCAM] |
山口情報芸術センター[YCAM]の15周年企画として、マレーシアを拠点に活躍する演出家、リサーチャーのマーク・テをゲスト・キュレーターに迎え、展覧会「呼吸する地図たち」が国際交流基金アジアセンターと共同主催のもと開催されます。
近代化の象徴的産物としての「地図」は、アジアにおいて国家の主権、文化、経済、そして日常生活の劇的な変容を表出し、近代特有の空間概念や共同体意識を生み出す視覚的装置として機能してきました。タイの歴史学者であるトンチャイ・ウィニッチャクンは、西洋の技術によってもたらされた「地図」によって、近代国家としてのタイの国民意識が形成されてきたと指摘し、その概念を「地理的身体」と称しました。
本展は、「地図」によって規定されてきた「地理的身体」を静的なものとして捉えず、「地図」と「地図」の間にある社会の変容を読み解き、人間のアクチュアルな身体的活動の集積から形づくられる「生きた地理的身体」を探求するものです。
展覧会では、東南アジアと日本のアーティストやリサーチャーたちが、それぞれの視点から幅広い社会的事象を捉え、自身の言葉によって語るレクチャーやレクチャー・パフォーマンス作品を12週にわたり開催するほか、インスタレーション作品も公開します。くしくも本年、日本は明治維新から150年の節目を迎えています。近代化の起点の一つともなった山口において、新たな「地図」を描き出すことを目指します。ぜひこの機会にご覧ください。
【アーティスト/リサーチャー】
イルワン・アーメット&ティタ・サリナ(アーティスト/インドネシア)、カルロス・セルドラン(パフォーマンス・アーティスト/フィリピン)、チ・トゥー(アーティスト、アートワーカー/マレーシア)、ファリッシュ・ヌール(歴史学者/マレーシア)、ジャネット・ピレイ(社会学者/マレーシア)、ヴァンディ・ラッタナー(アーティスト/カンボジア)、オクイ・ララ(アーティスト/マレーシア)、ホー・ルイアン(アーティスト/シンガポール)、小原真史(キュレーター/日本)、志賀理江子+清水チナツ+長崎由幹(日本)、高山明(演出家/日本)、西尾佳織(劇作家/日本)、古市保子(国際交流基金アジアセンター美術コーディネーター/日本)、やんツー(美術家/日本)、3がつ11にちをわすれないためにセンター(せんだいメディアテーク)「記憶と想起・イメージの家を歩く」展より 小森はるか+瀬尾夏美/鈴尾啓太/藤井光
会場は、山口情報芸術センター[YCAM]ホワイエ、スタジオB。
その他にも様々な15周年記念企画が開催予定です。
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2025/01/21(火) 〜 2025/05/11(日)
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2024/10/26(土) 〜 2024/12/01(日)
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