江口寿史展
EGUCHI in ASIA
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
福岡アジア美術館
秋吉真由美 2021/04/16 |
福岡市博物館(福岡市早良区)で開催中の「ミイラ 『永遠の命』を求めて」。東京・国立科学博物館では期間中46万人が来場し、話題を集めた展覧会です。
エジプトや南米、ヨーロッパ、日本など世界各地のミイラ42体が一堂に展示されています。
各地の多様な死生観や文化の違いなどを盛り込みながら、最新の科学技術でミイラの実像を分析。エリア別に、科学の視点からミイラの謎に迫ります。
ミイラの歴史が深い南北アメリカ
世界最古の自然ミイラと世界最古の人工ミイラがともに発見されており、ミイラに古い歴史を持つ南北アメリカ。ペルー北部のチャチャポヤス地方で発見されたミイラ包みがCTスキャンで分析した結果とともに展示されています。顔の刺繍は、チャチャポヤ=インカ文化の特徴だそう。
エジプトミイラの変遷をたどる
4000年近くも続いたエジプトのミイラ作り。諸説ありますが、王から庶民まで、1億5000万人にものぼる古代エジプト人がミイラとなったのだとか。遺体から取り出した内臓を入れるカノポス壺や、防腐剤として遺体の表面を覆うナトロンなどが並び、エジプトミイラ作りの技法の変遷とともに紹介されています。
古代エジプトでは、動物のミイラも作られています。ネコやトキ、ハヤブサのミイラを展示しています。
ヨーロッパの自然ミイラや日本の即身仏も
ミイラとして保存する風習がほとんどなかったヨーロッパですが、北ヨーロッパの泥炭地では湿地遺体(ボッグマン)と呼ばれるミイラが発見されています。
気候がミイラの保存に適さない日本でも自然ミイラが20体前後発見されています。本草学者のミイラや《即身仏「弘智法印(こうちほういん)宥貞(ゆうてい)」》が展示されています。
「人の死や人生について改めて考えるきっかけになる展覧会です」と同展監修を手がけた国立科学博物館の篠田謙一館長。俳優の大沢たかおさんが務めた音声ガイドを聞きながら、鑑賞するのもおすすめです。
また、併設ショップでは展覧会オリジナルのグッズを販売しています。
「ミイラ 『永遠の命』を求めて」の開催は、6月27日まで。
2024/11/09(土) 〜 2025/01/12(日)
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