コレクション展
あじびヘアカタログ
2020/06/25(木) 〜 2020/09/22(火)
09:30 〜 18:00
福岡アジア美術館
2020/07/15 |
絵に描かれ、彫刻に表現されたアジア諸国の髪形に着目する展覧会「あじびヘアカタログ」が、福岡市博多区の福岡アジア美術館で開催中だ。時代や地域によって違いが大きい髪形は、まじまじ見てみるとインパクト大。各地の風俗に思いをはせるのも楽しいが、作家は髪に美を見いだし、伝統や慣習のシンボルとして意識することもある。9月22日まで。
特徴的な髪形が確認できる所蔵絵画など約40点を紹介。モンゴル・ハルハの女性の伝統的な髪形は、頭の両側で太く束ねた髪を垂らし、牛の角のよう。インドで描かれた女性像は、腰まで伸びた髪をくしけずる姿。同国では長い髪が大人の女性の証しで、丁寧な描写に作家の注力ぶりがにじむ。
インドネシアのニンディティオ・アディプルノモは、女性の伝統的な髷(まげ)である「コンデ」を扱う。その一つ「私はそんなジャワ人ではない」(2000~01年)は、コンデを巨大な籐(とう)細工で表した。伝統的な形を職人仕事で作ることで、失われゆく文化の復活を願う。ネパールのアスミナ・ランジットの「髪ワープ:宇宙を編む旅」(2000年)は、赤いひもを編み込んだ女性の三つ編みを無数の線で流れるように描き、神秘的なエネルギーを感じさせる。
一般200円など。水曜休館。福岡アジア美術館=092(263)1100。
=7月11日付西日本新聞朝刊に掲載=
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