ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト
2025/12/13(土) 〜 2026/03/08(日)
09:30 〜 17:30
福岡市美術館
| 2026/01/08 |
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事務作業で首や肩の痛みに悩まされ、美容にこだわり、子どもの健康を願う。今も昔も人間は大して変わらない。すべて5千年前の古代エジプト文明を生きた人々の話だ。
当時の人々が何に憧れ、どのように生き、そして死を迎えたのか―。福岡市美術館(福岡市中央区大濠公園)で開催中の「特別展 古代エジプト」には、3千年に及ぶ古代文明の暮らしの実相に迫り、往時の暮らしへの想像力を刺激する約150点の遺物が並ぶ。
ツタンカーメンが生きた時代の王宮の調理場が描かれたレリーフはパンを焼き、ワインを運ぶ人々の姿などを生き生きと記録する。ヤシのサンダルや木製の枕、化粧箱、筆記用具類といった日用品からは当時の暮らしの環境が見て取れる。
いずれも数千年前のものとは思えない保存状態の良さが際立つ。本展を監修したエジプト考古学者の河江肖剰(ゆきのり)・名古屋大教授は古代エジプト文明の魅力の一つを「他の古代文明と比べて圧倒的に物が残っていること」と強調する。
古代エジプトを象徴するミイラに関する展示も、単純に「モノ」を見せるだけにとどまらない。肌の色が男性を象徴する赤褐色で表現されたひつぎは、女性が来世で生まれ変わるために一時的に男性に変わる必要があったという当時のユニークな死生観も伝える。
これまでのような王の権勢を示すよりも、人々の暮らしに焦点を当てた展示は一見地味にも見えるかもしれないが、壮大な建造物や黄金の副葬品の輝きだけでは表しきれない、古代エジプト文化の多様な日常や精神文化の奥深さと出合える。
(文・佐々木直樹、写真・佐藤桂一)
▼ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト 3月8日まで、福岡市美術館。米・ブルックリン博物館が誇る古代エジプトコレクションから、エジプトの異なる地域で発見された壁画や土器、ミイラなど約150点を紹介する。当日券は一般2000円、高校・大学生1500円、小中学生1000円。月曜日休館(2月23日は開館し、24日休館)。問い合わせは東映=092(532)1082(開館日の午前9時半~午後5時半)。
=(1月8日付西日本新聞朝刊に掲載)=
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