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不知火美術館2025年 春の企画展

海にねむる龍 ―働正がのこしたもの

日程  2025/04/10(木) 〜 2025/06/10(火)
会場 宇城市不知火美術館
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 働正(1934-1996)は熊本県宇土郡不知火町松合、現・宇城市不知火町に生まれ、戦後、福岡を中心に活動した前衛美術集団「九州派」を理論的に支える存在でした。既存の美術表現や制度に反発し、路上でのハプニングやインスタレーションなど、その場限りの表現を実践した美術家として知られています。

 同じく九州派のメンバーだった谷口利夫が福岡県大牟田市に開設した画塾「西部美術学園」を1965年に引き継ぎ、以降およそ30年にわたって児童美術教育に取り組みました。独学で美術を学んだ働 は、たんに技術を教えるだけではなく、自らの想像力によってイメージ生み出すことを伝えました。

 本展タイトルにもある『海にねむる龍』は、西部美術学園で2年にわたって子どもたちと制作した版画創作絵本です。福岡・大牟田の大蛇山まつり、熊本・不知火に伝わる不知火伝説に着想を得て作成されました。1980年代から晩年にかけては絵画に取り組み、近代美術が重視したような、個の作家や作品のみに認められる「オリジナリティ」から解放された表現を試みました。 児童美術教育や絵画への回帰という、一見の理念や活動とは相容れないように見える活動を通じて、集団と個人のはざまで、 美術の「中心」から遠く離れた「地方」における生活において、いかに芸術を成立させるのかという問題を問い続けたのです。

 本展は、美術史においてあまり語られてこなかった「作品」の周縁に存在するものに目を向け、「前衛」や「九州派」という言葉の奥にある、作家の足跡をたどるものです。

 

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