特別展「室町将軍 ―戦乱と美の足利十五代―」
2019/07/13(土) 〜 2019/09/01(日)
09:30 〜 17:00
九州国立博物館
秋吉真由美 2019/08/28 |
九州国立博物館(福岡県太宰府市)で開催中の特別展「室町将軍 戦乱と美の足利十五代」。初代将軍の足利尊氏から15代にわたって幕府を率いた室町将軍たち。本展では、彼らの肖像や名刀など、ゆかりの文化財が一堂に集結します。
13代義輝の名⼑である国宝「太⼑ 銘⻑光(名物 ⼤般若⻑光)」を展⽰することにちなみ、アニメや舞台、映画にもなった⼈気PCブラウザ&スマホアプリゲーム「⼑剣乱舞-ONLINE-」とコラボレーション。ゲーム内のキャラクターである⼑剣男⼠ 「⼤般若⻑光(だいはんにゃながみつ)」の声優・三⽊眞⼀郎さんによる⾳声ガイド(ボーナストラックは「⼑剣乱舞-ONLINE-」に登場する大般若⻑光とのコラボレーションボイス!)が楽しめるほか、⼤般若⻑光の等⾝⼤パネルを1階エントランスホールに設置するなど、⼑剣乱舞とのコラボ企画が⽬⽩押しです。開幕に合わせて本展を訪れた、「⼑剣乱舞-ONLINE-」の原作・キャラクターデザインを手掛けるニトロプラスの⼩坂崇氣(たかき)社⻑に話を聞きました。
-特別展「室町将軍展」と「⼑剣乱舞-ONLINE-」のコラボが実現しました。反響が楽しみですね。
⼩坂:今まで「⼑剣乱舞」はいろいろな刀剣展とコラボレーションをしてきましたが、九州国⽴博物館は、天井が⾼く、外観は流線型でとても美しい。緑の中にあり、⾃然との調和も取れた場所ですごく居⼼地がいいですね。そんな素敵な場所で「⼑剣乱舞」が関われることは光栄でうれしいです。
―⼑剣男⼠のモチーフでもある13の代義輝の名⼑「太⼑ 銘⻑光(名物 ⼤般若⻑光)」をご覧になっていかがでしたか。
⼩坂:ゲーム「⼑剣乱舞-ONLINE-」の企画を初めてから、私も⼑剣を集め始めたんです。もちろん⻑光も持っていますが、僕の持っている⻑光とはイメージが違ってすごく派⼿。⽬を引く様は、まさに“名⼑”。焼きがすごく⾼く、⼀⾒すると⼀⽂字のような派⼿さがありますね。さすが⾜利の宝⼑で、さまざまない歴史を重ねた、とても⾒ごたえがある⼑だなと思います。
―特別展「室町将軍展」。⼑剣乱舞ファンの皆様に⾒どころをお伝えするとしたら。
⼩坂:⼤般若⻑光をはじめ、⾒応えのある展⽰ばかりですが、やはり、京都・等持院以外では初公開となる将軍坐像全13軀(く)でしょうか。13軀が⼀堂に並ぶ様は圧巻です。将軍たちの顔にもそれぞれ迫⼒があって、夜はちょっと怖くて⾒られないですね(笑)。何と⾔いますか、気というか、オーラのようなものを感じます。やはり、“⽇本を統治していた将軍”という魂が少し宿ったようにも感じます。ぜひ、じっくり体感していただきたいと思います。
⼑剣乱舞を⼊⼝に会場へ来られる⽅も多いと思いますが、当時の政権の取り⽅や⼈間関係など、いろいろな歴史が勉強できるようになっています。声優・三⽊眞⼀郎さんによる⾳声ガイドもあり、とても素敵な声です。「⼑剣乱舞-ONLINE-」のファンは聞き逃せない貴重なボーナストラックもありますよ。
―⼩坂社⻑はもともと歴史がお好きだったのですか?
⼩坂:好きでしたけど、実はそこまでは詳しくなかったんです。「⼑剣乱舞-ONLINE-」を企画するようになり、いろいろな⽅に話を聞いたりしていると、日本刀に纏わる歴史をきっかけに、ますます興味がわいてきました。そうやって、歴史への間⼝が広がるというのはまさに僕が体験してきたこと。「⼑剣乱舞」をきっかけに歴史を好きになる⽅が増えて、特別展「室町将軍」に⾜を運ぶような⽅が増えてくれればいいなと思って作っています。ゲームはもちろんですが、舞台や、ミュージカル、映画など「刀剣乱舞-ONLINE-」のメディアミックス作品は特に歴史が⾊濃く反映されているものが多いので、「⼑剣乱舞」を知らなくても楽しめますし、勉強にもなりますよ。
―特別展「室町将軍」と同時期に、太宰府天満宮宝物殿では「阿蘇神社復興支援-よみがえった宝刀蛍丸」が9月1日まで展開されています。こちらでは、宝刀「蛍丸」写しが見られるそうですね。
⼩坂:戦後に所在不明となった幻の大太刀「蛍丸」は、約3年半前にクラウドファンディングで集まった資⾦によって復元されました。弊社所蔵の写しの影打が公開されていますので、特別展「室町将軍」を⾒られた後、こちらにもぜひ⾜を運んでいただきたいです。
―ますます盛り上がりを⾒せる「⼑剣乱舞」ですが、コンテンツの今後は?
⼩坂:「刀剣乱舞」は2020年の1月14日にゲームのサービス開始5周年を迎えます。ただ今色々と絶賛準備中なので、今後の展開を是非楽しみにしていてください。
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